アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

FIREとアーリーリタイアの相違点と共通点

FIREとアーリーリタイアの相違点
FIREは、アーリーリタイアの形態の一つです。
一般的には、
・FIREは20代、30代で若くして実現する
・25年の生活費を蓄財するまで、猛烈に働き、稼ぎ、節約生活を過ごす
・リタイア後は4%の運用益を上げて、生活費に充てる
とされています。
しかし、若くして、25年の生活費を蓄財することは容易ではなく、FIRE達成まで辿り着く若者は限られるでしょう。


一方のアーリーリタイアは50代でもアーリーリタイアと言われています。
FIREとの相違点は
・25年の生活費の蓄財にはこだわらない
・4%の運用益にはこだわらない
・資産の取り崩しも視野に入れている
・年金もあてに出来る
ということが言えます。
そのため、生活費25年分に届かなくてもリタイア資金が確保出来た人には現実的な選択肢です。
リタイア資金が確保出来た人という条件付きですが、アーリーリタイアは多くの人にとって現実的な選択肢であることがFIREとの相違点の一つだと私は考えています。


ただし、人によって、収入、家族構成、生活費、運用益などが異なるためにリタイア資金の確保状況が異なり、アーリーリタイアが可能な年齢が異なります。
私は、50歳でアーリーリタイアしましたので、65歳で定年退職をする同世代の人よりも15年ほど早くリタイアしました。
私より早く50歳を待たずにアーリーリタイアする人もいれば、私より遅れて50代後半にアーリーリタイアをする人もいます。
リタイア資金の状況、リタイアを考える機会が人によって異なるため、アーリーリタイアの年齢にバラツキがあるのは当然のことと言えます。



FIREとアーリーリタイアの共通点
FIREとアーリーリタイアの代表的な共通点と言えるのは、リタイアのタイミングを自分で選択するということです。
今後は、リタイアのタイミングを自分で選択する、あるいは、選択したいという人は増えていくと私は見込んでいます。


私が子供の頃は55歳定年制、新社会人の頃は60歳定年制、今は65歳定年制、将来は70歳定年制に移行する模様です。
定年退職までの期間がどんどんと伸びてきました。
今でも64歳までにリタイアをすれば、アーリーリタイアと言えなくもないのですが、定年間近の印象が強すぎます。
しかし、もし、70歳まで雇用義務が延長された場合は、60代半ばでもアーリーリタイアと言っても違和感がありません。


私は自分が70歳まで会社員を続ける姿は想像出来ませんし、同じように考えている同世代の現役会社員の人も多いと思います。
40代、50代になれば日常生活の中で肉体面での衰え、気力・集中力・記憶力のような精神面での衰えを自覚する機会があり、そのため、多くの会社員が何歳まで自分は働くのか、働くべきなのか、考えるときがきます。
そのときにリタイア資金の確保が出来た人がアーリーリタイアを選択肢に加えることが出来ます。


一方のリタイア資金の確保が全く出来ていない人が65歳で定年を迎えても、公的年金だけでは生活費をカバーすることが出来ない場合は就労を続けることになります。


高齢者の就業理由で最も上位にあるものは、生活費を稼ぐことです。