高齢者が共同経営するオモウマい店
「オモウマい店」というテレビ番組があり、個性的な店主が経営する飲食店に番組スタッフが密着取材するのですが、店主と番組スタッフのやり取りが面白くて、ときどき見ています。
名物店主が切り盛りする大盛りの店、激安の店などが紹介されることが多いのですが、先日は6人の高齢者(平均年齢78歳の6人の女性)が共同経営するピザ屋が紹介されていました。
6人の共同経営者が、ピザづくりも6人で作業工程を分担しています。
オーダーが入ると
1,生地をこねて形を整える人
2,生地にソースを塗る人
3,その上にトッピングを盛る人
4,仕上げのトッピングをして、ピザを焼き場に運ぶ人
5,ピザを焼く人
6,焼き上がったピザを食べやすいサイズに切り分ける人
の6つの工程をそれぞれ1人が担当するので、6人の協同作業でピザが焼き上がります。
全行程を1人で出来そうなのですが、1人当たりの作業効率よりも協同作業であることを重視しているようにも見えます。
お金が目的で働くのか、お金以外が目的で働くのか、その違いで働き方も随分と変わります。
お金が目的であれば、オーダーから焼き上がりまでの作業効率を重視して、より少ない人数でより多くのオーダーがさばけるようにすべきでしょう。
しかし、お金以外が主たる目的であれば、作業効率を重視することが最善とは限りません。
「人生いろいろあったけれども、今が一番楽しい」と共同経営者の1人が言っていました。
私は、もう、生活費を稼ぐために仕事をするつもりはありませんが、「今が一番楽しい」と言える仕事をしている高齢者を見ると、こういう生き方もいいな、と思います。