リタイアすると預金が減るのが怖い、という説があります。

デタラメとは言いませんが、少し違います。
収入＜支出の関係になると、差額を埋めるために預金を取り崩していくことになります。
そうすると、今の生活水準を維持すると、預金がなくなる日が計算出来ます。
その預金がなくなる日が生前である、となるとカウントダウンが進む毎日になりますので、恐怖を感じることになります。

ただ、収入＜支出となっている人が全て預金が減る恐怖を味わっているかというとそうでもありません。
例えば、
・生活費を大幅に圧縮できる策がある（例、クルマを売却する）
・現金化出来る資産がある（例、不動産を売却する）
・計算上、預金がなくなる日が平均寿命のずっと先である
・資産運用で金融資産が増えている
などの条件に当てはまる人は、生前に預金がなくなることはないと確信が持てれば、怖さは全くありません。

私も、リタイアすると預金が減るのが怖い、という意識は全くありません。

怖い原因は、資産が少な過ぎることでしょうから、リタイアするのが早過ぎたということなんでしょう。
リタイアの可否は、年齢で決まるものではなく、リタイア後の生活が維持出来るだけの資産があるかで決まるということです。