人並み外れた資産を築く人は、努力、才能、欲望の少なくても一つが人並み外れている、という意見があります。

資産を築くには、働いて稼ぐか、運用で増やすか、倹約して支出を減らすしかありません。
稼ぎも資産運用も支出のコントロールも人並みであれば、当然ながら、資産も人並みとなります。
また、倹約だけでは資産を大きく増やすことが出来ないので、稼ぎを大きくするか、運用で大きく増やすか、何れかが必要となります。

私自身が自分を振り返ってみると、稼ぎはまあまあ、運用もそこそこだったので、同世代の人たちよりも少し早くリタイアしましたが、もっとお金を貯めたいという欲望が無かったというのがアーリーリタイアの理由の一つでしょう。
お金だけでなく、社会的な地位や肩書き、仕事での達成感や充実感、会社員の上位のポジションへ昇格の欲求、自営業の事業拡大欲求などそういうものを追い求める人たちはアーリーリタイアすることはないのでしょう。

別の言い方をすると、努力も才能も何かを手に入れたいという欲望がないと発揮されない、ということでもあります。
そういう意味では、人生（特に仕事）はその人の欲望が原動力になっている、と言えるでしょうし、リタイアはその欲望から解放された人生、とも言えるでしょう。