アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

アーリーリタイアと投資スタイル

投資スタイルについて、下記の2つのパターンに分類したとします。それ以外は2つのパターンの組み合わせとします。
「長期資産形成型」:長期、積立、分散を基本として資産形成を行う。
「短期売買型」:短期間で大きな利益を狙うため、少数の銘柄に集中投資。短期で売買を行い、利益を確定する。売買の間が数年間も短期とみなします。


リタイア資金の確保の方法として、金融庁や金融機関に属さない中立的な専門家が一般の人に推奨しているのが「長期資産形成型」、一獲千金を求めて、少数銘柄集中投資を行っている人たちが「短期売買型」です。


もし、投資の知識・経験が十分で無く、これから投資を始める人に勧めるなら、どちらのパターンを勧めますか?と聞かれれば、
現役世代の人には、「長期資産形成型」を勧めますが、投資する対象に対して、最低限の知識を学ぶことが前提です。


一方のリタイア世代の人には、新規の投資は、勧めません。10年、20年くらいだと積立・分散投資しても元本割れをおこすこともあります。すでにリタイアして、退職金の運用を検討したい人でも年金収入しかあてに出来ないのであれば、元本割れをさせないことを優先したほうが賢明だと考えます。


若い頃の私は「短期売買型」でしたが、今はかなり「長期資産形成型」に近くなりました。ただ、若い頃に購入した銘柄がまだ残っているので、ポートフォリオを見ると、両者をミックスしたような状態にあります。今後は、積立を停止して、過去の投資残高を少しづつ取り崩すことを予定しています。


過去の投資で反省していることも、いろいろあります。


・手数料が高いアクティブファンドを購入したこと
 (この頃の私は無知でした。手数料も高い時代でした。)


・銘柄分散と称して、関心の低い会社の株を購入したこと
 (銘柄分散という言葉を覚えたての頃の失敗です。)


・大きな値上がりを期待して良く知らない会社の小型株を購入したこと
 (欲が出て、知らない物に手を出すという初歩的な失敗です。)


・節税に関して、調べもせず、投資を続けていた期間があること
 (単純に勉強不足です。)


・会社勤め時代にiDeCoを行わなかったこと
 (給与所得の無い私にはiDeCoは、もう縁が無いでしょう。もったいない。)


反省点を簡単にまとめると
「知らないもの・良く分からないものに投資するな。制度・税金はちゃんと調べろ。」
の2点です。この2点を若い頃から、徹底しておけば、パフォーマンスは確実に上がっただろう、と確信しています。



以下は、現在の私の運用方針です。(忘れないようにメモに書き出して、ときどき確認しています。)


・5年以上の生活資金を価格変動しない円建で保有。
(主として円建債券です。これくらい円建資産があれば日々の金融資産の評価増減も一喜一憂することなく、やり過ごせます。)


・主に外貨債券(先進国通貨)、外国株式index、既存日本株式、J-RIETで運用。目標価格になり次第、順次売却。
(価格変動がある資産ですが、目標価格を決めて順次売却していきます。)


・投資信託はインデックスファンド、ノーロード、信託報酬0.2%以下のみ検討対象。
(条件に合わない投資信託は自動的に対象外となります。)


・日本株はインカムゲイン、キャピタルゲインともに見込みが少ない株を順次整理。
(ただ、ここ数年は目標株価になり次第、売却することのほうが増えています。そのため、このルールを適用することが非常に少なくなりました。)


・仕組債、新興国通貨、新規個別株式、信用取引、証拠金取引、貴金属、不動産物件、仮想通貨は投資しない。
(それ以外の商品でも自分が知らない商品、理解出来ない商品、信用できない商品には、投資しない。)


今の私は、新規の購入は控えて、過去の投資を取り崩すステージに入りつつあります。