アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

アーリーリタイアとソーシャルレンディング

ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングで多額の資金を集めていた業者が偽の見積書や契約書を作成して、金融機関から金銭をだまし取った詐欺の容疑で逮捕者が出た報道がありました。


私はソーシャルレンディングに投資することはありません。
ソーシャルレンディングは、銀行の審査が通らずに十分な融資が受けられない事業が、高金利で資金を集う仕組みだとみなしています。
そのため、貸し倒れのリスクが高くなります。
ソーシャルレンディング以外にも市場金利から大きく乖離したものには、同様のリスクがあるとみなしていますので、投資対象外です。


ソーシャルレンディングで資金を募るのは悪徳業者ばかりではない、という反論もあると思いますが、貸し倒れのリスクが高いことは事実ですし、どの案件が悪徳業者で、どの案件が貸し倒れのリスクが高いか、を一般の投資家が判断するのは、極めて困難です。



安愚楽牧場
市場金利から乖離した事例というと、少し古い話ですが、安愚楽牧場を思い出します。
40~50代以上の人なら、安愚楽牧場の名前を憶えている人も多いのではないでしょうか。
牛に出資すれば、市場金利を大幅に上回るリターンがある、という触れ込みで、多くの一般投資家から出資を募っていましたが、2011年に経営破綻しました。
大手広告代理店が広告を大々的に展開していたため、有名人が広告塔となっていたり、大手新聞に公告を出したり、雑誌記事で推奨されていました。
その広告の効果もあり、破綻時の出資者は7万人以上、出資総額は4千億円以上でした。


どうして、そんなに高いリターンがあるのに、銀行からの融資を受けず、多額の広告費を投入して、一般の投資家から広く出資を募っているのか、当時から不思議に感じていました。
破綻後に分かったことは、実際には、牛では十分な利益が確保できておらず、新しい出資者のお金を以前の出資者へのリターンに回すという、自転車操業状態だったとのことです。


そんな状態にもかかわらず、大量の広告と雑誌記事で何度も名前を見聞きしていると、多くの人が油断して、リスクを軽く見て、その結果が破綻時の出資者は7万人以上、出資総額は4千億円以上となっていた、と考えると知名度は鵜呑みにしてはならない、と感じます。


私は、リスクの評価方法として、市場金利との乖離の大きさを一つの目安としています。
市場金利との大幅な乖離は、それなりの理由(リスク)が伴います。
ソーシャルレンディング以外にも市場金利から大きく乖離をした金融商品を見ると、安愚楽牧場のことを思い出して、近づかないようにしています。



以前に書いた記事の中で、私が投資しないものについて書いた記事が幾つかありますが、下記からアクセス出来ます。


私が投資しないだけで、投資をして利益を出している人もいます。
また、投資とは一般的に呼ばないものも含まれていますが、私がやらないことには変わりありません。