アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

アーリーリタイアと価値観に支配される行動

私は、人の行動は価値観に支配されると考えています。


何かの本に書いてあった訳ではなく、周囲の人を見ていて、そう思うことが日常的に多くありましたので、そう確信するようになりました。



アーリーリタイアしない人の価値観
例えば、自身の存在意義は社会的地位で表されると考える人がいます。
そうすると、自身の存在意義を高めるために高い社会的地位へ求めるようになります。
会社内では肩書きが社会的地位に該当するため、より自身の存在意義を高めるためには、出世してより、地位の高い肩書きを求めるようになります。


もし、この人が、道義的、倫理的に誠実な人であり、協調性も高い人であれば、この人のより高い肩書きへの出世欲が会社組織にも周囲にもポジティブな効果を与える可能性が高いでしょう。


逆に、もし、この人が非常に利己的であり、道義的、倫理的に問題がある人であれば、出世のためなら、ウソ、ごまかし、周囲に責任・負担を押し付ける、手柄を独り占めしようとする、ライバルの足を引っ張るという行動に出ることになり、この人のより高い肩書きへの出世欲が会社組織にも周囲にもネガティブな効果を与える可能性が高いでしょう。


つまり、人の行動は価値観に支配されるのですが、複数の価値観が絡み合って、行動が決定されます。
社会的地位に価値を置くことが同じであっても、道徳観、倫理観、協調性に価値を置くか、それよりも利己的で自身の利益の追求に価値を置くかで、全く異なる人物像になります。


ただ、社会的地位に価値を置くことは一致していますので、このどちらのケースもアーリーリタイアを自発的に決断することはないでしょう。



アーリーリタイアする人の価値観
自発的なアーリーリタイアを決断する人は、賃金労働に縛られない自由に価値を置いていることで共通しています。
別の言い方すると、社会的地位よりも賃金労働に縛られない自由に多くの価値を見出しています。


また、会社の規則、会社の決定事項に従う必要はありませんので、個人の価値観に加えて、道徳観、倫理観が非常に重要なものになります。


私には、自分の価値観、道徳観、倫理観に従って、行動することが自分らしさを取り戻している実感があり、その生活が気に入っています。


ただし、「賃金労働に縛られない自由」以外に関する価値観は、何にどれだけ価値を見出しているか、人それぞれです。
例えば、時間の使い方に関しては
・自分の時間を大切にしたい
・家族との時間を大切にしたい
・社会貢献に時間を使いたい
など、人により異なります。
あるいは、自身の存在意義については
・会社以外のコミニティで自分自身の存在意義を確立したい
・家族との関係に自分自身の存在意義を見出したい
・自分自身の存在意義とは別の価値観で行動したい
などがあります。


これらは、排他的な選択肢ではないので、複数の選択をして、リソース(時間、お金、気持ちなど)の配分を各人が取り決めます。


つまり、アーリーリタイアを決断した人は、「賃金労働に縛られない自由」という共通の価値観はあるものの、それ以外の価値観は人それぞれなので、画一的にこうあらねばならない、あるいは、こうしなければならない、というものではありません。


アーリーリタイアしたい人もすでにアーリーリタイアした人も、他者の価値観に縛られることなく、自分の価値観、道徳観、倫理観に従って、行動しましょう。


リタイア生活啓発セミナーやリタイア生活啓発本は、存在を否定するつもりはありませんが、それらに盲目的に従う必要もありません。
自分に合っている部分は、参考にしよう、という心構えで十分だと思います。
それよりも自分の価値観を大切にして、価値観を具体的なものにして、行動につながるような生き方をしましょう。


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