アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

「当たるも八卦当たらぬも八卦」の将来の株価

八卦とは八卦占いという占いのことだそうです。
「当たるも八卦当たらぬも八卦」とは、占いは当たることもあれば、当たらないこともある、という意味です。


株価は買い手と売り手の思惑が拮抗している価格です。
株価は値上がりすると思う人が増えれば、株価は上昇しますし、株価は値下がりすると思う人が増えれば、株価は下落します。
相場のあるものなので、常に買い手と売り手の思惑が拮抗している価格です。


個別銘柄を購入する場合は、誰もが自分なりに会社の将来性や業界の将来性を考察するのですが、多くの場合は既に株価に織り込み済です。
そのため、大きな益が出た銘柄は、投資家の目利きというよりは、当初は株価に織り込まれていなかった要素があったということです。
例えば、
事業構造を大幅に組み替えて、新規事業が主要事業にまで成長した
事業を強化するために買収を行い、その成果が出た
多くの人の予想を遥かに上回る成長を続けた
などです。


つまり、ほとんどの人が予想していなかったことが起こった場合に株価が大きく変動します。
そう考えると、将来の株価予想は、「当たるも八卦当たらぬも八卦」の言葉の通りで、益が出たからと言って過信禁物で調子に乗るものでもなく、損は生活を脅かさない程度になるようにリスクをコントロールすべきです。
特に市場全体が右肩上がりの場合は、会社の業績が変わらなくても株価が上昇するため、益を出す人が多く出るのですが、その中に自分の株価予想の力を過信してしまう人もいます。
自分の実力を過信すると、リスクを忘れて売買する人が出て来て、そういう人たちが株価下落局面で生活を破綻させてしまうのでしょう。


投資は「当たるも八卦当たらぬも八卦」の気持ちで取り組んだほうがいい、と思うようになりました。
投資歴の長い人、益も損も多くの経験をしている人は、同じような考えの人も多いような気がします。



ちなみに今の私は、保有株の値上がりには大きな期待していません。
将来の収支として当てにしているのは株に関しては配当のみです。
今でも株を持っている理由は将来のインフレ対策が大きな理由です。
仮に物価が現状維持であれば、株価も現状維持でもいいか、という気持ちです。


ただ、それでも、当初の目標価格を大きく超える場合は、売却することもありますが、大きな儲けを追いかけるよりは、私の寿命よりも資産の寿命が長ければいい、という気持ちのほうが年々強くなってきています。


ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版> 株式投資の不滅の真理 (日本経済新聞出版)
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