アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

「生きてるだけで、丸儲け」

私は、若い頃から虚無感(何事にも意味や価値が感じられないような感覚)に覆われるときがあります。
自分のやっていることや自分の存在そのものに大きな意味がなく、自分自身が非常に小さな存在に思えてくることがあります。
そんなときは、自分だけでなく、周りの人の存在も非常に小さな存在に思えてきます。


若い頃に大病を患ったことがあり、回復した後に、「あのときは(命が)危なかったよ。」と医師に言われたことが関連しているかもしれません。
若い人は、明日も必ず来ると思っている人が多いけど、人の命は突然終わりを迎えることもあり、明日が必ず来るとは限りません。
そう考えると、1日1日を大切にすべき、となるのですが、それなのに自分のやっていること、自分自身の存在は、非常に小さく思えてきます。


例えば、仕事です。
私が突然亡くなれば、しばらくの間は、仕事関係で周囲の人が困ることもあるでしょう。
しかし、時がたてば、私がいなくても、機能する体制が作られて、私の存在は忘れられるでしょう。


例えば、交友関係です。
私が突然亡くなれば、しばらくの間は、悲しんでくれる友人、知人もいるでしょう。
しかし、時がたてば、私がいなくても、友人、知人も従来のように過ごすようになり、私の存在は忘れられるでしょう。


これって、私だけが該当することではなく、多くの人に該当しますが、私の場合、この考えが頭をよぎると虚無感に覆われてしまい、一時的にですが、やる気が湧かない、気力が出ない、そんなことが若い頃から、時々ありました。
若い頃は、それでも、内側から湧いてくるエネルギーや新しい物事への興味、好奇心があり、それらが前に進む原動力となりました。
しかし、年齢を重ねると、前に進むエネルギーが自分の内側から湧いてこなくなり、そうすると、虚無感に覆われている時間が長くなります。
虚無感に覆われている間は、独りで深い海の底に沈んでいるような気分となり、人の言葉も響いてこず、自分自身も何も手につかないような感じなのですが、この状態から抜け出さなければいけない、という意識はあります。


最近は、「生きてるだけで、丸儲け」という言葉に勇気をもらって、深海の底から抜け出しています。


明石家さんまの座右の銘として、有名な言葉です。
そうなんですよ、「生きてるだけで、丸儲け」なんです。
生きている限り、何度でもやり直し出来るし、何度でも新しいことにトライ出来るし、たとえ、いろんなことがあっても、それらを乗り越えていくんです。
と、自分に言い聞かせています。


明石家さんまヒストリー2 1982~1985 生きてるだけで丸もうけ (明石家さんまヒストリー 2 1982~1985)
明石家さんまヒストリー2 1982~1985 生きてるだけで丸もうけ (明石家さんまヒストリー 2 1982~1985)
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