アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

FIRE相談の記事を見て

FIRE(あるいは、アーリーリタイア)の可能性について、フィナンシャルプランナーに相談する形式の記事を見ることがあります。


相談者の家族構成と年齢、資産と内訳、年収、生活費とその内訳などが列挙されており、それらを見ながら、フィナンシャルプランナーがFIREの可能性について言及したり、あるいは生活費の圧縮について、アドバイスしたりしています。


毎回、相談者が異なるのですが、その相談者が実在する人物なのか、あるい架空の人物なのかもよく分かりませんし、本当にFIRE(あるいは、アーリーリタイア)の可能性について相談する人がいるのか、ということについても私は懐疑的です。


仮に実在の人物が将来の収支の予定について、計算することが自分では出来ない、だから、FIREの可能性について、フィナンシャルプランナーに相談する、というのであれば、その人はFIREに向いていません。
そういう人がFIREを検討しているのであれば、止めたほうがいい、とアドバイスするが適切だと考えています。


生涯の収支の予定は期間が長いので、見直し、軌道修正を行っていく必要があります。
例えば
・インフレによる物価高
・マクロ経済スライドによる公的年金受給額の実質目減り
・増税、社会保険料の値上げ
・病気、ケガによる入院、手術


同居親族が居れば
・配偶者との離別と財産分与、あるいは死別
・親、配偶者の介護
・子供の進学状況(浪人、海外留学、大学院への進学など)


そのたびに生涯の収支の予定は変更が必要となるので、見直し、軌道修正が必要となります。
それが自分で出来ないようであれば、FIREは止めたほうがいい、ということです。


FIREするにしても、定年退職するにしても、生涯の収支の予定は自分で計算出来るようになる必要があります。
出来ない人は、リタイアする前に自分で生涯の収支の予定を作成する練習をしましょう。
それがないと、経済的な側面で、裏付けがないまま、リタイアすることになります。