アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

円安のリタイア生活、資産運用への影響

有事の円買いという言葉があります。いや、ありました。
戦争・紛争あるいは不景気など経済的にリスクになる得る出来事が発生すると機関投資家を中心に一時的に資産を円に退避する動きがあり、それの動きが円高を誘発することを指して、有事の円高と言っていました。


しかし、ロシアのウクライナ侵攻が起こったときは、円高になるどころか、円安に振れていきました。
世界中の機関投資家は、もはや円を安全資産とは見ていないということです。
それどころか、円は極端な低金利であるため、他国との金利差を利用して運用するために円で調達した資金で米ドル等に替えて運用する、ということでさらに円安が進む見込みです。
中長期的に見れば、円高に振れる要素がほとんど見つからず、一体、どこまで円安が進展するんだろう、と思いながら見ています。



円安のリタイア生活への影響
日本は食料、原材料、エネルギー資源の多くを輸入に頼っているので、世界的な物価高に加えてさらに円安となると海外からの輸入価格が上昇します。
それらが多少の時間差を経て、国内での消費者価格に転嫁されますので、国内価格の物価上昇もまだまだ続く見込みということになります。


私のようなリタイア生活を過ごす者は物価高は歓迎すべき出来事ではありません。
今のところは、食品、電気代など確かに報道通りに値上げを感じることはありますが、生活が圧迫されるほどとは思っていません。
ただ、今後も継続的に物価が上昇していくと、リタイア生活者の中には厳しいと感じる人も出てくるのでしょう。
当初はマイペースで生活出来る見込みでFIREしたが、物価高でリーンFIREを強いられることになった、という人も出てくるかもしれません。
ただ、リーンFIREの人のブログを見ていると人間やる気になれば生活費はかなり圧縮出来るものだとも感じさせます。


私はまだ物価高に対してひっ迫感がありませんが、それでも物価高は急激に進行するのではなく、止むを得ないと思える程度にゆったりと進行してもらいたいものです。



円安の資産運用への影響
私の資産の半分以上は外貨建てになっています。
あらためて思うのは、円安は今回に限った話ではなく、今後も中長期的な傾向としては円安であり、しかも、内外の金利差もあり、長期的に運用するのであれば、今後も経済成長を続けるであろう米ドル、豪ドルのほうが有利であろう、ということです。
そのため、円安になっても慌てて円に替えず、今後も大部分は外貨で運用しようと考えています。
国内で支出するためには、何れは円に替えるのですが、焦る必要もないので、のんびりと状況を見守りつつ、必要な時期に必要な金額だけ円に替えていくつもりです。
想定している頻度は数年に数回程度ですので、頻繁に資金を移動することはありません。