アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

リタイア後の資産運用でドキドキする?

株式投資をしていると株価の変動が気になります。
投資金額によっては、1日で1か月分の生活費以上の金額の浮き沈みがあり、数日で1年分以上の金額の浮き沈みがあります。


会社員時代は余裕資金で投資をしている場合は、たとえ投資で損失を出しても給与収入があるので、破綻することなく、生活を続けることが出来ます。
リタイアするまでの期間が長ければ、大きな損失を出したとしても、また、稼いで、貯めて、運用して増やして、リタイア資金を再形成することが出来ます。


しかし、リタイアした後では、毎月の給与収入が途絶えて、年金収入が得られるのがまだ先であり、運用益以外は無収入となることがあります。
今の私もその一人です。


そのリタイア後の資産運用で日々の値動きにドキドキする人としない人に分かれます。
日々の値動きにドキドキするのには、理由があります。
幾つかのパターンに分けて説明します。



リタイア生活の不明点が多いことから来る不安
リタイア生活の開始直後は、不明点が多いものです。
資金的な面でも同様です。
生活のリズム、1日の過ごし方が変わるため、1か月の生活費も変わります。
しかも、リタイア生活の開始直後は、会社員時代の年収に応じて、一年遅れで住民税が発生し、給与天引きであまり意識していなかった公的年金、健康保険料の支払いもあります。
給与収入が途絶えたところで、不明点が多いうえにまとまったお金がどんどんと出ていき、さらに運用資産まで下落すれば、不安はさらに増します。
しかし、不明点が多いところから来る不安は、何れ解決します。
まず、会社員時代の年収が基準になっていた住民税、国民健康保険料は、1,2年後にはリタイア後の収入が基準になります。
また、それ以外の支出もリタイア生活が長くなれば予想の精度が高くなります。
そして、将来の支出に対して、十分な資産と収入があれば、不安は解消します。
つまり、
将来の支出 < 資産 + 将来の収入
となっていることが確認出来れば、解消出来る不安です。



リスクを取り過ぎていることから来る不安
値上がり益を期待して、大きなリスクをとった資産運用をしていると、値動きの幅も大きくなります。
例えば、少数銘柄に集中投資する株式投資はインデックス投資する株式投資よりもはるかに値動きの幅が大きくなります。
また、株式投資は債券よりもずっと大きな値動きをします。
リタイア後も大きな値上がり益を期待して投資をしていると、当然、リスクが高くなり、大きくリタイア資金が減少する可能性があります。
リタイア後の資産運用は、大きく儲けることではなく、何があっても資金が枯渇しないようにするためです。(少なくても私はそうです。)
株価が暴落しても、為替が大きく動いても、物価高が続いてもリタイア資金を枯渇させないためには、偏った投資は避けて、広く分散すべきでしょう。
そうすることで、大儲けすることはなくなりますが、大損することもなくなります。



そもそもリタイア資金が少ない、足りないことから来る不安
問題は、このパターンです。
そもそもリタイア資金が少ないので、運用益でカバーする前提である、そのためには大きなリスクをとる必要がある。
そうすると日々の値動きが非常に大きくなり、暴落するとリタイア資金が枯渇することになりかねない。
そのため、日々の値動きに神経質になり、ドキドキしてまう。
ここから抜け出すためには、運用益以外のなんらかの収入を得るか、あるいは、生活費を切り詰めてリタイア生活を過ごすか、ということになります。



私は、リタイア生活は、資産運用にドキドキすることもなく、無理な節約を強いられることなく、穏やかにリタイア生活を過ごしていきたいタイプです。
だから、資産運用もリスクをとりすぎることなく、のんびりとやっていきます。