アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

FIREしたければ、まず稼げ!

私は、20代、30代の頃、私自身が何歳まで働いて、いつリタイアするのか、考えたことがありませんでした。
そのため、FIRE志望の若者の気持ちが実は分かりません。
ただ、本当にFIREを目指すのであれば、まず稼ぐことです。
確実にFIREを達成するためには、まずはたくさん稼ぐ、そして収入と支出の差を大きくして貯める、さらに運用して増やす、の順になります。


ネットで見かけるFIREを目指す人向けの記事ですが、稼ぐことには言及せずに節約して貯めることと運用して増やすことだけに着目している記事が多くあります。
しかし、まずは稼がないとたくさん貯めることも出来ませんし、元手がなければ運用して増やすことも出来ません。


ただ、稼ぐためには会社員であれば会社、仕事により時間を投入していくことになります。
より稼ぐためにはよりハードワークが求められます。
さらに勤務時間外でも資格取得、専門知識習得、語学習得のための自己啓発が必要になることもあります。


これらがFIRE志望の若者には受け入れ難いんでしょうね。
だから、「FIREしたければ、まず稼げ!」と言っても共感を呼ばないのでしょう。
会社や仕事からの束縛から放たれるためにFIREしたいのに、なんで会社と仕事にさらに時間を投入しなければならないのか、それは耐え難い、FIREの目的とFIREするための手段が矛盾している、ということなんでしょう。


つまり、もっと稼ぐためにハードワークも厭わないという若者と早くFIREしたいという若者は別の人だということです。


しかし、もっと稼ぐためにハードワークも厭わないという若者が30代後半から40代前半で価値観が変わってFIREを目指す、というシナリオがもっともFIREを達成する確率が非常に高いはずです。
節約して貯めるにしても収入が多いほうが有利、運用して増やすにしても元手が大きい方が有利。
だから、若い頃にしっかりと働いて稼ぐということは、長く会社勤めをするにしても、FIREするにしても無駄にはならない、と私は思うのですが、FIRE志望の若者は共感しないでしょうね。