アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

「隣の芝生は青く見える」からの脱却

私がリタイア生活を穏やかに過ごすための心構えの一つと思っていることに
「隣の芝生は青く見える」からの脱却(他人との比較からの脱却)
があります。


学生時代の成績や会社員時代の評価のせいか、多くの人は現役時代は、人と比べる習慣が身に染みついてしまっているように感じます。
学生時代は、成績や入学試験の結果で進学先が決まりますし、会社員時代は評価によって、昇給・昇進が決まりますので、そうなっていくのもやむを得ない環境です。


ただ、リタイア生活は、人と比べても、収入が増えるわけでもなく、金融資産が増えるわけでもありません。
そういう意味では、自分自身と向き合っていく人生のステージだと言えるでしょう。


同世代でも、リタイアの年齢、リタイア後の収入や金融資産、家族構成、住居、趣味、生活習慣などが異なる中で、金融資産や収入を他人と比較して、自分のほうが多いと優越感に浸ってもそれは安泰を示すものでもなく、自分のほうが少ないと劣等感を感じても金融資産や収入が増えるわけでもありません。


他の世代をみて、あの世代は逃げ切り世代だとか、あるいは、60歳から年金がもらえた世代だとか、ねたんでも、自分の年金受給額が増えることはありません。


リタイア後は、競争や順位付けのない世界なので、他人と比較することから来る優越感、劣等感、ねたみとは、本来は、無縁の世界になり得るということです。


そういうことに気付いた人は、穏やかなリタイア生活を過ごすことになるでしょう。
一方の現役時代のように他人と比較することで自分の位置を確認したがる傾向が止まらない人は、意味の無い優越感、劣等感に一喜一憂し、それが態度に出る人は周囲の人から疎ましい、煙たいと思われる人になるのでしょう。


本人の性格次第のところもありますが、自分がどちらの生き方をしたいのか、考えれば選べるものでもあります。
選べるのであれば、どちらを選ぶか、ほとんどの人は同じ結論でしょう。