アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

60代で資産に差があるのは老老格差なのか?

60代(あるいは高齢者)で資産にかなりの差があり、それは老老格差だという記事をときどき、見ます。
この「老老格差」は当事者のせいではなく、社会の問題だ、という主張もあります。


しかし、60代になれば、それまでの収入、支出、資産運用の積み重ねで資産に差がひらくのは避けられないでしょう。
それを格差と表現して社会の問題とするのは、かなり偏った意見だと思っています。


別の言い方をすると60代になっても資産の差がない社会は、
全員が非常に貧しくて資産を持てない社会(世界にはそういう地域はあります)
あるいは
資産を強制的に徴収されて、資産が一定水準を超えないようにコントロールされている社会(相続税や固定資産税は課税されますが、ここまで極端な例は私は知りません)
の何れかでしょう。


所得の再分配の仕組みはある程度必要でしょうが、全員が貧乏な世界、あるいは、資産が一定水準以下にコントロールされている世界を多くの人が求めているとは、私には思えません。
格差という言葉は、自分が恵まれていないと考える人には響く言葉なので、昨今は多用され過ぎという感があります。
なんでも、かんでも、社会の問題だという主張も多くの人の共感を生むことはないでしょう。