リタイア生活のブログで億り人という言葉に良く出会います。
1億円は区切りの良い数字でもあり、資産運用に励む人の目標でもある数字でしょう。
ところで億り人になれば、FIRE出来るのでしょうか。

4%理論に基づくと年間に税込みで400万円取り崩すことが出来ます。
年間の生活費が400万円弱で暮らすとなると
・自宅持ち、あるいは低家賃の賃貸
・子供なし、あるいはすでに独立
・クルマなし、あるいは軽自動車を長く乗る
という生活でしょうか。

20代、30代前半でFIREすると厚生年金は、さほど当てにできませんが、高齢になれば、取り崩し額を多くして資産の総額を減らしても、大きな問題ではないでしょう。
だから、条件次第ではFIRE出来るという結論になりますが、その条件は望んだ生活かどうか、ということで評価が分かれるでしょう。

40代後半から50代になると厚生年金もある程度は当てに出来ますし、年金受給開始年齢までの期間も短くなります。
そうすると、4%を超えて取り崩しても生涯資産が枯渇しないことにもなり、その結果、ある程度のゆとりある生活というのが可能になります。

フルタイム勤務者の生涯年収は、2億数千万円がボリュームゾーンと言われています。
つまり、普通の人は1億円以上稼いでいるので、普通の人並みの生活レベルを求めるのであれば、若い頃に億り人になっても、リタイア資金としては、まだ、十分ではない、というところでしょう。