アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

リタイア資金を計算するときの余裕度の扱い

リタイア資金はどれくらいが適当なのか、というと生活費やリタイア後の収入(年金収入、運用益など)が異なるので、必要な金額は自分で計算するしかありません。


自分で計算するにしても、どの程度の生活水準を目安にするか、資産の余力をどの程度持つかによっても、必要な金額は異なってきます。


まず、生活水準ですが、無理な節約をしなくても生活出来るというのが下限でしょう。
若くて体力があれば、夏は冷房を使わず、冬は暖房を使わず、という生活でも乗り切れるのでしょうが、年齢を重ねて、体力が衰えると、厳しくなります。
リタイアして、仕事のストレスから解放されても、無理な節約のストレスに生涯追われるようになるようであれば、かなりつらい生活になりそうです。
無駄使いを止めるということと、無理な節約をするということの間には、かなりの隔たりがあります。
無駄使いを止めて、資産の寿命を伸ばすことはありですが、無理な節約を前提にした計画は長続きはしないでしょう。


次ぎに資産の余力をどの程度持つかということです。
Die with Zero(ゼロで死ぬ、つまり資産を使い切って死ぬ)を目安に考える人もいますが、それでは予定外の出費(手術、入院、介護、事故など)があったときに対応出来ない可能性もあります。
ちなみにDie with Zeroという書籍の著者は大富豪で生涯に使い切れないほど資産を保有しており、そういう人がどんどんとお金を使って限られた時間の人生を少しでも有意義にしようとすることを普通の人がマネをすればすぐに資産が枯渇します。
私は、資産は余っても構わないと考えていますので、資産を使い切ることは目標にしていません。
逆に生前に資産が枯渇することは絶対に避けたいと思っています。


リタイア資金を計算するときの生活水準と資産の余力で、金額は大きく異なります。
どちらも余裕を見て、計算すべきであり、ギリギリで立てた計画では、予定外のことが少しでもあれば計画通りにはいかないものです。


どの程度の余裕が適当かは、個人のさじ加減のようなものですが、その人が稼ぐ力、貯める力、増やす力にもかなり依存するでしょう。