アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

「実感なき株高」とは?

最近の株高の報道の中で、「実感なき株高」という言葉をよく見かけます。


株を持っていない人が株高を実感することはないから、そんなことは当たり前でしょう。


しかし、さらに、「社員への還元がない」と畳みかけてきます。
会社は、利益を株主に還元するために設立されたものですから、それも当たり前でしょう。


実際には、業績の良い会社は給与のベースアップや賞与で社員の待遇も良くなっているのですが、それでも、中小企業に広がらないと食い下がってきます。
中小企業はそれぞれの業績や経営者のさじ加減で給与が決まるので、株高だからと言って一律に中小企業の給与水準が上がるものでもありません。


さらに日本は成人の約3人に1人が年金暮らしの高齢者ですが、年金の受給額は株価と連動しているわけではありません。


株高と言っても、自分の収入も資産も全く増えていないという人、あるいは、わずかしか増えていないという人は、かなりの割合になります。


この「実感なき株高」という言葉、マスコミが好んで使いそうなので、株高が続くのであれば、流行語大賞の候補になるんじゃないかな、と思っています。


私は今は株高を実感していますが、それは株を持っているからです。
ちなみに、バブルの頃は、株を持っていなかったので、株高も、バブル崩壊の暴落も、実感はありませんでした。
そんなものでしょう。