アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

金融機関の商品開発「客は情弱」が大前提

面白いタイトルのネット記事を見つけました。


「いまだけ特別に、キャンペーンとして〈金利4%〉で100万円の3ヵ月物定期預金を預かって差し上げます!」といった誘いを受けることがあります。


しかし、銀行は慈善事業ではありませんから、無料で客にプレゼントをするはずはありません。当然、「100万円の投資信託を買っていただければ…」といった条件が出てくるわけです。


筆者は投資信託には肯定的なので、客が投資信託を購入してプレゼントを受け取るということ自体は悪い話だとは思いませんが、気になることが3つあります。


1つは、1度に多額の投資信託を購入するより、毎月少しずつ積み立てた方がリスクは少ない、ということです。購入した日がたまたま株価の高い日であったら、大きな損失を被ってしまうかもしれませんから。キャンペーンは、1度に大量の投信を買わせようとするものなので、慎重な検討が必要でしょう。


2つ目は、プレゼントに目が眩んで契約する客が多いかもしれない、ということです。「今だけのキャンペーンです」などと言われると、焦って契約してしまう人も多そうですからね。


もう1つは、このパッケージが「客の多くが情報弱者であることを前提としたものだ」ということです。


タイトルを見ただけで、クスっと笑ってしまいました。
ただ、現実は、この通りでしょう。


計算すると、定期預金の利息よりも投資信託の販売手数料のほうが上回っており、差し引きで銀行が得をするパッケージになっています。


対面での窓口販売は高コストであるため、投資信託も手数料が割高のものが販売されているケースが多くあります。
また、投資信託は、信託報酬、解約時の信託財産留保額も差し引かれますが、窓口販売の商品は割高になっていることが多いので、注意が必要です。


というか、窓口販売では投資信託は買わないほうが良い、セット販売も買わないほうが良い、というところでしょう。