アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

アーリーリタイアと生命保険の見直し

日本人は生命保険掛け金を払い過ぎ
アーリーリタイアをすると給与所得が無くなるため、リタイア資金、将来の年金収入に見合った生活費を見直すべきという意見があります。
年齢とともに給与が上昇し、それに合わせて生活費も上昇していたのであれば、見直しの機会も必要でしょう。


日本は、国民一人あたりの生命保険掛け金の支払額は、世界一だそうです。
複数の理由が挙げられるのですが、私は、多くの日本人は、公的年金制度等の知識が不十分であり、保険金・給付金が過剰な保険契約に加入していると考えています。


以前にも記事にしましたので、そちらへのリンクを添付します。



生命保険の見直しが必要な人
生命保険に加入している人は、子供の有無、配偶者の有無にかかわらず、生命保険を見直す余地があるかもしれません。


公的年金、私的年金、企業退職金を考慮せずに、保険のセールスマン、セールスレディの提案する保険金額を設定した人も多いと思います。
そうであれば、保険金額の設定が過剰となっており、それに伴い、保険掛け金も過剰となっている可能性が大いにあります。


また、家族環境の変化による保険の見直しの機会もあります。


子供の教育資金の確保が出来ている場合、あるいは、子供が社会人となり、経済的に自立している場合も、生命保険を見直す機会になります。


配偶者との離婚も生命保険を見直す機会になります。


また、リタイア後の資金が配偶者の分も含めて、十分に確保出来ているのであれば、それも生命保険を見直す機会になります。


見直した結果、生命保険が過剰と判断した場合は、契約を変更・解約を行って、浮いたお金を他の用途に回せます。


テレビCMで、高齢者向けの生命保険でお葬式代くらいの保険金が出るものがあります。
自分の葬式代で、親族に金銭的な負担を掛けたくないという心情は理解出来ますが、それなら、掛金に相当する額を貯蓄にまわしたほうがいい、と思っています。
貯蓄であれば、葬式代の前に介護、医療でお金が必要になったときにも流用出来ますが、生命保険だとそれが出来ませんので、葬式代の前に親族に金銭的な負担を掛けてしまうかもしれません。
また、終身保険でない場合は、長生きすると保険金が出ません。


**参考までに**
相続税対策で、生命保険を利用するケースがあります。
死亡保険金には「500万円×法定相続人の人数」の相続税非課税枠があります。そのため、現金や預貯金でそのまま財産を遺すよりも、一時払い終身保険を活用することで相続税を節税出来ることがあります。



私の場合
私も以前に生命保険に加入していたことがあります。
加入当時は配偶者がいましたので。
保険金額は、セールスレディに提案された金額のまま、加入しました。
それから、長い期間、保険の掛金を支払っていました。


ある日、大病を患い、入院、手術することになりました。
そのときに生命保険に加入しているから、入院・手術特約で給付金が出るか、確認しないと、と思ったのですが、そもそも、私は生命保険に加入している必要があるのか、とも思いました。
配偶者もいない、子供もいない、葬式代くらいなら出せる資金がある、それなら、私に生命保険は不要、という結論になりました。
退院後に給付金の申請を行い、給付金受領後に、速やかに生命保険の解約申請をしました。
生命保険は、損得で評価するものではないのですが、収支を計算したら、トントンだったと記憶しています。


生命保険に加入していたことは無駄にはならなかったのですが、しかし、もう、私が加入することはないでしょう。


生命保険は「入るほど損」?!<新版> (日本経済新聞出版)
生命保険は「入るほど損」?!<新版> (日本経済新聞出版)
日経BP
Digital Ebook Purchas