アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

リタイア資金の出口戦略

出口戦略
出口戦略(exit strategy)は、もともとは軍事用語で、軍の損失を最小限に抑えて、撤収する戦略を指していました。
米軍のベトナム戦争時に使用されたのが最初と言われています。
その用語が投資の世界にも転用されて、投下した資本を最大限にして回収することも出口戦略と呼ばれるようになりました。
例えば、不動産投資ならば、取得した不動産から賃貸収入を得て、最終的に高値で売却することで、回収資金を最大化することを指します。



リタイア資金の出口戦略
リタイア資金の出口戦略を考えることが私の今の検討課題でもあります。
平易な言葉で言い換えると、リタイア資金の取り崩しについて考えることです。


1つが取り崩しの方法(定額取り崩し、定口取り崩し、タイミング売買など)、もう一つが最終的に無リスク資産への振替をいつ完了するか、です。


私は広く複数の銘柄に分散させていますので、タイミング売買で無リスク資産への振替をするしかないのですが、最終的な出口に関する考えが少しづつ変わってきています。


以前は、早い時期に無リスク資産への振替を完了して、投資市場からもリタイアしようかな、と思っていた時期もあります。


その後、考えが変わり、リスク資産はインフレ対策にもなりますし、別に急いで無リスク資産への振替を完了する必要もないので、ゆっくりと少しづつ売却することでいいかなと思うようになりました。



リタイア資金の最終的な出口
最近の私は、リタイア資金の最終的な出口は、自分が亡くなるとき、と考えています。
自分の寿命は事前に知ることが出来ませんので、それが70歳か、80歳か、90歳か、100歳か、わかりません。
70歳と100歳では、30年も違いがあり、その間の生活費も相当な額となりますし、その間にインフレとなる可能性もあります。


50代の私は、自分が100歳まで生きるとは思っていませんが、それでも、まだまだ人生先が長く、それほど急いでリスク資産の売却時期を決める必要はない、と考えるようになりました。


参考までに100歳までの生存率(100歳に到達することができる者の割合)は、男性は1.6%、女性は6.7%です。つまり、100歳を超えることは男性はまれ、女性でもごく一部ということになります。



分散のポートフォリオ
私は不動産投資をしている訳でもなく、特定の銘柄に集中投資をしている訳でもなく、広く複数の銘柄に分散させており、特定の銘柄、不動産物件に依存しないポートフォリオとなっています。
もし、特定の銘柄、不動産物件に大きく依存するポートフォリオであれば、その出口戦略は全体の資産額を左右するため、非常に重要となりますが、私はそうではありません。
複数の銘柄に広く分散されていますので、一つの銘柄の暴落が資産全体に与える影響は大きくありません。
特定の銘柄、不動産物件に依存しないことが、あえて急いでリスク資産の売却をする必要がないことにつながっています。
さらに債券も保有していますので、株式市場全体の暴落でも資産全体への影響は限定的です。



人生はまだ先が長い、ゆっくりと出口に向かう
今後の私は、特定の期限を決めることなく、現預金を一定金額以上にキープしながら、ゆっくりと無リスク資産への振替を行っていくことになるでしょう。
リスク資産の売却の価格の判断に関しては、自分のルールが幾つかありますので、それに従っていくまでです。




誰も書かなかった不動産投資の出口戦略・組合せ戦略 詳細解説版
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住宅新報出版