アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

あなたの年金は何階建てですか?

あなたの年金は何階建てですか?
公的年金は2階建てと言われています。
1階部分は国民全員が対象の国民年金、2階部分は会社員・公務員・職員など給与所得者が対象の厚生年金です。


国民年金は自営業の人は定年退職がなく、末永く現役という前提ですので、国民年金だけで老後の生活費をまかなうのは困難です。


厚生年金は給与所得者が対象ですが、掛金の納付額、納付期間にかなりの個人差があり、支給額にも個人差があります。
夫婦でフルタイムの共働きで、共に定年まで勤め上げたのであれば、公的年金だけで老後の生活費をカバー出来るでしょうが、公的年金だけでは生活費をカバー出来ない人も多くいます。


さらに3階部分と言われる年金もあります。
企業年金、個人年金、iDeCoなどの私的年金です。
企業年金は会社によって制度が異なります。
個人年金、iDeCoは任意加入なので、加入者、未加入者に分かれます。
ただ、夫婦フルタイム共働きで定年退職また勤めた人以外の人は、ゆとりのある生活を送るためには、3階部分が非常に重要になります。


さらに、さらに年金以外の収入の確保の手段もあります。
就業を続ける、運用収益を得る、不動産投資から家賃収入を得る、などです。
3階部分までの年金収入で老後の生活費をおぎなえなければ、それ以外の収入が必要になります。
ここでは4階部分と呼ぶことにします。


また、リタイア資金を確保している人は、それを取り崩すことによって、老後の生活費に充てることが出来ます。
ここでは5階部分と呼ぶことにします。



まとめると以下のようになります。(3階以上の分類方法は他にも幾つかあります。)
1階
国民年金。未加入期間、免除期間が無ければ、同じ年金支給額。


2階
厚生年金。支給額に個人差。


3階
企業年金、個人年金、iDeCoなどの私的年金。
加入者、未加入者に分かれ、支給額に個人差。


4階
就業、運用収益、不動産収入など年金以外の収入。
4階部分はない高齢者も多い。


5階
リタイア資金の取り崩し。



以前に2000万円問題がメディアで盛んに取り上げられましたが、主に5階部分に焦点を当てて話をしている人が多かった印象があります。
しかし、そもそも、2階から5階までの金額が個人差が非常に大きいので、5階だけを取り上げて騒いでも、あるいは人と比較して多い、少ないと言っても、意味がありません。


2階は給与の金額で自動的に決まりますが、3階から5階は、若い頃からの各人の積み重ねで、大きく金額が異なります。
5階の2000万円問題に右往左往することなく、3階部分、4階部分も点検しましょう。さらには余力のある範囲で、準備をしましょう。


定年退職になってもリタイア資金の足りない人は定年後も就業することになるか、ある範囲でやりくりすることになります。


つまり、いつリタイア出来るか、リタイア後どのような生活を送るか、ということは、それまでの積み重ねに大きく依存する、ということです。


やはり、年金は5階建てが不測の事態にも対応出来て、安定しています。
3階、4階があることで、公的年金以外の収入となりますし、5階があることでいざというときに現金が用意出来ます。


公的年金のみならず、自分の年金を確認して、必要に応じて増築をしましょう。


あなたの年金がすべてわかる 2021年版 (人生設計応援mook)
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自由国民社