アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

アーリーリタイア投資家と生活防衛資金

私の場合、個人投資家でも、
過去:会社員個人投資家(給与収入がある)
現在:アーリーリタイア個人投資家(定期的な収入が無い)
将来:年金生活者個人投資家(年金収入がある)
と変遷していきます。
現在は、アーリーリタイア個人投資家のステージにありますが、給与・年金のような定期的な現金収入がありません。
投資から、配当・利息を得ているのですが、毎月定額ではなく、時期のバラツキがあり、外貨も含まれますので、それらを直接、生活費にまわして、生計を立てるという訳にはいきません。



適正な生活防衛資金の金額は?
金融資産を全額投資するのではなく、生活防衛資金として、当座の生活資金を確保すべき、という考えがあります。
ただ、どれくらいの生活防衛資金が適正か、ということに関しては、少ない人で生活費2,3か月、多い人で生活費2,3年と考えにかなりの幅があります。


適正な金額についての考えは、人それぞれなのですが、生活防衛資金が少ないとそれを超える支出が発生した場合は資産を売却して現預金を確保する必要があります。
多めに生活防衛資金を確保したほうが、短期的な生活費のための売却を強いられることなく、自分のペースで投資に関する売買出来るようになります。
私のような給与・年金等の定期的な現金収入がないアーリーリタイア個人投資家の場合は、手元の現預金が少ないと月々の生活費をまかなうために売却する必要もあり、なおさら、その傾向が強くなります。


短期的な生活費のための売却を強いられるということがない場合は、自分の決めたルールで粛々と売却出来ます。
私の場合、自分の決めたルールとは、目標価格を設定して、到達したら、今が売り時と判断すれば売却、まだ値上がりすると判断すれば目標価格を再設定、判断に迷うようであれば一部売却です。


アーリーリタイア個人投資家の私にとって、現預金は、当座の生活防衛資金という意味だけではなく、自分の決めたルールで粛々と売却するためには、必要なものです。


今の私は、徐々に資産を取り崩すステージにいますが、多数の銘柄に分散しているため、定口取り崩し、定額取り崩しという選択肢はなく、自分の判断で売却していくことになります。
自分の判断を冷静に行うためにも、多めの生活防衛資金が必要です。


そのため、私の生活防衛資金は、かなり多めに設定されています。
ただ、現預金だけではなく、数年以内に満期となる債券・定期預金も含みます。
円建の債券・定期預金なので、たいした利率ではないのですが、それでも多少のお小遣いになります。
だから、正確に表現すると、生活防衛資金と価格変動が大きいリスク資産の間に数年以内に満期となる円建て債券・定期預金が存在していることになります。
円建の債券・定期預金を除いた現預金だけを生活防衛資金とみると、金額は小さくなりますが、それでも1年程度は保有するようにしています。
1年経てば現預金が枯渇する訳ではなく、今後、数年間は、満期を迎えた定期預金・債券が現預金を補充していきます。


会社員の人から見るとかなり多めでしょうし、年金・副業収入があるリタイア生活者から見ても多いほうでしょう。
ただ、私には、相場環境の変動に一喜一憂することなく、日々穏やかに暮らすためにはこれくらいがちょうどいいです。


会社員の人が最低レベルの生活防衛資金でなるべく多くの金額を積み立て投資したいというのであれば、2か月あれば次ぎの給料日が来るまで1か月以上の生活防衛資金が手元にありますので、多少の予定外の出費にも耐えられます。
実際にそういう人もいます。
私は給与収入がありませんし、積み立て投資は既に停止していますので、これには当てはまりませんが、もし、仮に私が生活防衛資金を2か月とした場合には、毎月のように生活費のために資産を売却する必要があり、常に市場とにらめっこして、売りのタイミングを計る必要があります。


適正な生活防衛資金の金額は、月々の生活費のみでなく、現金収入の有無、さらには投資のスタイルにも大きく依存しますので、その点を踏まえて、自分で考えて結論を出すべきことです。



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青春出版社