アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

さらに稼いでどうする?

さらに稼いでどうする?
もし、仮に既にリタイア資金があり、仕事を辞めても今までと同じ生活レベルが維持出来るとします。
その場合、「さらに稼いでどうする?」という疑問が出て来ます。
私の場合は、高級自動車が欲しいわけでもなく、毎年のように世界一周旅行をしたいわけでもなく、さらに稼いでとうする?という疑問に回答は見つかりませんでした。


それでも、仕事を続けることによって、生活費以外の何か(社会的地位、キャリアアップ、社会活動への参加など)を求めている人には、仕事を続ける意味はあります。
ところが、その何かが見つからない場合は、仕事を続けることに意味が無いということになります。
意味が見い出せないことに1日の大半を費やすことになり、そうすると人生を無駄に生きているような気持ちになり、虚無感に覆われているような気分になります。
一種の鬱のような状態だったかもしれません。


私がアーリーリタイアを決断したときは、こんな感じでした。



ときどき、あの時、アーリーリタイアをしないで仕事を続けるという選択をしたら、どうだったんだろう、と考えることがあります。
「さらに稼いでどうする?」という疑問に回答は見つかりませんし、仕事を続けることに意味が見いだせない限り、遅かれ早かれ、結局は、アーリーリタイアをしたでしょう。


「さらに稼いでどうする?」という疑問に明確な回答があったり、あるいは、仕事を続けることに意味が見い出せれば、65歳以降も仕事を続けることになるのでしょう。



お金以外の面でも、辞め時
私も若い頃は生活費を稼ぐ必要がありましたし、仕事を通じてキャリアップのためのスキル・技術を習得し、仕事を通じて社会活動に参加することに意味を見出していました。
ところが年齢を重ねるに従って、社内の役割に与えられた仕事を効率良くこなすスタイルになっていきました。
そういうスタイルのほうが時間効率良く、仕事をこなせるという側面もありましたが、仕事そのものに関する興味・関心・意欲は薄れていきます。
仕事そのものを手抜きでするということではありません。やるべき仕事をやっていても、興味・関心・意欲が薄れていくという意味です。


よく、仕事をしないと暇じゃないか?という意見がありますが、逆に1日の大半を仕事に費やしても充足感がなく、ストレスと疲労感だけが残ることがありました。
時間は過ぎていくので暇ではないのですが、充実した時間の過ごし方とは言えません。


「さらに稼いでどうする?」という疑問に明確な回答が無い時は、仕事そのものに関する興味・関心・意欲は薄れているということで、お金以外の面でも、辞め時だったんじゃないかな、と思っています。



何のために働くのか
何のために働くのか
致知出版社