アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

アーリーリタイアと定年リタイア

伸び続ける定年年齢
私が子供の頃は、55歳定年でした。大学を卒業し、就職する頃には60歳定年でした。会社勤めを続けている間に、65歳定年となりました。今後は、70歳定年に移行していく模様です。
つまり、定年年齢が
55歳=>60歳=>65歳=>70歳
と伸び続けています。


一方で、日常生活が医療・介護に制限されることなく自立して過ごせる健康寿命は、日本人男性は72.14歳、日本人女性は74.79歳だそうです。(2016年時点厚生労働省調査)
その後、医療・介護を受けながら、男性は約9年、女性は約12年過ごして天寿を全うすることになります。
ということは、多くの人が健康寿命の大半を会社勤めで過ごし、定年退職後に医療・介護を受けながら余生を過ごす、という社会が来るのでしょうか。


70歳定年世代
私は、70歳定年に移行後は、定年まで勤め上げる人が少なくなるのではないか、と予想しています。
高齢になると健康状態が理由で勤務継続が困難となる人もいます。
役職定年あるいは退職再雇用という名目で給与水準が引き下げられ、以前の部下が上司となるケースもあり、その機会に退職を選択する人もいます。
早期退職募集に応じて、そのままリタイアする人もいます。(高齢者社員の比率を抑えるため、景気にかかわらず、早期退職募集を行う企業が増えるという予想もあります。)


70歳定年に移行した頃には、定年まで勤め上げる人が少なくなり、定年前に自身でリタイアの時期を決断する人が多くなっていくように思います。
その頃には、アーリーリタイアという言葉は、身近な言葉として広く浸透しているのか、あるいは、特別なことではないので死語となっていくのか、どちらになるのでしょうか。


今の私の感覚では、60代でアーリーリタイアと言われると、もう早くもない、と思います。55歳定年時代があったことを考えれば、私自身の50歳アーリーリタイアも早くもない、となりますが、現代ではアーリーリタイアに分類して差し支えないでしょう。


アーリーリタイアと定年リタイアは、リタイアのきっかけ・年齢が異なりますが、その後の生活は同じようなもの、あるいは多くの共通点があるものだと考えています。


70歳定年時代には、さらに境界線が曖昧になり、言葉を使い分けることの意味が薄れていくように思います。


おそらく、10数年後、私が70歳になる頃には、70歳定年の世の中で、多くの人がどのようにリタイアしていくか、傾向が見えてくるでしょう。


私と同世代の会社員の人は、どう考えているのでしょうか。70歳まで働くつもりの人はどれくらいの割合なのか、わかりませんが、多数派ではない気がします。
私自身が70歳まで会社員をしている姿は、とても想像出来ません。