アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

就職人気企業ランキングを見て

大学生の就職人気企業ランキングのニュースを見ることがあります。



意外と変動が少ない順位
順位の変動はあるものの、総合商社、損害保険、生命保険、シンクタンクなどは相変わらず人気があるようです。
30年以上前の私の就職活動時代から多少の順位の入替や合併による社名変更があるものの、ほとんどの会社が従来からの人気企業であることに、少し驚いています。
それほど、日本では、新たな企業が大きく成長していないということです。


似たようなランキングが複数あり、そのランキングにもよりますが、全くの新参者と言えるのは、楽天くらいでした。



どの企業を選ぶべきか
私が大学生の頃、今、人気のある企業は将来も人気があるとは限らないから、将来性を評価して企業を選んだほうがいい、という意見がありました。
30代から50代前半が働き盛りであり、給与も高くなっていくと考えた場合にそのころに活気があり、業績もいい企業を選んだほうがいい、という意味です。


もっともな意見なのですが、ただ、10年先、20年先、30年先の産業構造や業界の勢力図を予想するのは大学生どころか経済評論家であっても困難です。
ですので、大学生が将来性を評価しようとしても、適切な評価は難しいでしょう。


そのため、就職活動するときの時点で、関心・興味がある企業、業種、職種に進むのが適切なんだろう、と思います。
実際に希望の企業に就職することが出来ても、部署によって職務内容は全く異なりますし、大手企業であれば勤務地も地方もあれば海外拠点もあり、職務内容、転勤、異動などを理由にして転職する人もいます。
日本の大卒入社は、社会人としてのスタートラインに立った、ということなんですよね。
スタートラインに立つまでの就職活動よりも、スタートラインに立った後の会社員時代のほうがずっと長い期間になります。



人気企業の理由
ちなみに総合商社、損害保険、生命保険、シンクタンクの人気がある理由は、昔も今も変わりません。
その理由は、給与が他業種に比べると高いからです。生涯収入にすると数千万円から1億円以上差があります。
水準以上の人材を集めようと思えれば、水準以上の給与を支払う、という意味では妥当だと思いますが、一方で、やっぱり、就活生もみんなお金が好き、高収入が好きだな、とも思います。
実体験を伴わないと職務内容の評価は正確に出来ない部分も多いので、大学生が給与で企業を選ぶのはしょうがないかな、と思います。
ただ、それでも、激務、長時間労働、ストレス、ワークライフバランスなどを理由に高収入を捨てて会社を離れる人もいますが、それは経験してからでないと、判断出来ないでしょうし、あるいは、蓄えがある程度ないと踏ん切りがつかないでしょう。



就職活動する若者を見て
どの会社に入って、どんな仕事をしたい、と考えながら、就職先を考えるのは、若者の特権の一つですし、楽しい妄想のように私には思えます。
意中の企業に就職出来た人も出来なかった人も、入社してからもまだまだ、いろんなことが起こりますので、必要以上におごることなく、落ち込むことなく、仕事に向き合っていくのがいいのでしょう、とアドバイスしておきます。


頑張って下さいね、就職活動している大学生の皆さん。
(たぶん、このブログの読者にはいないと思うけど)


就職四季報 企業研究・インターンシップ版 2022年版
就職四季報 企業研究・インターンシップ版 2022年版
東洋経済新報社
Digital Ebook Purchas