アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

アーリーリタイアと適正年齢

アーリーリタイアを決断する3大要素
アーリーリタイアに最適な年齢は、何歳なのでしょうか?


雇用義務のある65歳よりも先にリタイアすることをアーリーリタイアとした場合、60代前半までリタイアするとアーリーリタイアとなります。


ここでは、健康上の理由、家庭の事情(親族の介護等)を除いて、本人の判断・意思によるアーリーリタイアに限定して話を進めます。


・リタイア資金の確保
・仕事への熱量の低下
・賃金労働に縛られない自由への憧れ
以上が、アーリーリタイアを決断する際の3大要素だとします。
3つの条件を全て満たした場合、あるいは、おおよそ満たした場合に人はアーリーリタイアを決断するという意味です。


逆に言えば
・将来の生活費に不安
・仕事に生きがい、やりがいを感じる
・社会的な地位へのこだわりが強い
の何れかが該当すれば、アーリーリタイアせずに賃金労働を継続することになります。


高齢者の働く理由
高齢者の働く理由ですが、厚生労働省の白書では1位「生活の維持」、連合の調査では1位「生活の糧を得るため」とあり、多くの高齢者が生活費を稼ぐために就労しています。


厚生労働省の白書へのリンク
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/12/dl/03-1-5.pdf


連合の高齢者雇用の調査へのリンク
https://www.jtuc-rengo.or.jp/info/chousa/data/20200130.pdf


リタイア資金の確保の時期は、かなりの個人差があり、60代でもまだ確保に至っていない人も多い、ということが読み取れます。
収入だけが原因ではなく、家族構成(単身、共働き、子供の有無、両親の介護など)、ライフスタイル(住居、自動車、趣味など)、老後資金への準備状況(iDeCo、積立NISA、企業年金、厚生年金など)が、関係します。
仮に、同期入社で長年に渡り、収入が同じであったとしても、それまでの生活、今後の生活が一人一人異なりますので、現在の手元資金、老後に必要な資金は、当然、異なります。


老後資金への準備状況(=個人金融資産)は、若い頃からの積み重ねですので、若い世代よりも、必要が迫られる50代、60代のほうが、個人差、世帯間の差が非常に大きくなっていきます。
必要が迫られる世代のほうが、個人差、世帯間の差が大きいというのは、皮肉な現実ですが、それが数十年の積み重ねの結果として、受け入れるしか、ありません。


仕事への熱量の低下、賃金労働に縛られない自由への憧れも個人差が大きな要素です。
高齢になっても、仕事に生きがい、やりがいを感じる人は、羨ましくすら思いますし、そういう人生を歩んでみたいという憧れもあります。
一方、高齢になっても、社会的な地位へのこだわりが強い人は、実は劣等感が強く、その劣等感を補うために地位へこだわっているようで、非常に偏った価値観に染まっているように感じますし、私自身がそういうタイプでなくて良かった、と強く思います。



リタイア資金の確保の時期、仕事への熱量の低下、賃金労働に縛られない自由への憧れも個人差が大きいとなると、当たり前なのですが、アーリーリタイアに最適な年齢に一般解は、ありません。


そのため、次節で私のケースについて話を進めることにします。