アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

AIの技術的特異点とターミネーター

技術的特異点(シンギュラリティ)
技術が進歩をしていくときに革新的な出来事があると飛躍的に進歩の速度が加速していくことがあります。


例えば、蒸気機関が使われることによって産業革命が起こったり、スマートフォンが普及することによって日常生活でインターネットを利用することが一般的になったり。


AIの進歩にも、革新的な出来事があると、飛躍的にAIが進歩していくと予想している学者がいます。
AIが飛躍的に進歩していく革新的な出来事とは、AIが新たなAIを設計・開発することです。
つまり、親AIが自分よりも優れた子AIを設計・開発し、さらに子AIが自分よりも優れた孫AIを設計・開発し、孫AIが曾孫AIを・・ということを繰り返していくことです。
AIは人間と違い休息や睡眠が不要ですので、昼夜を問わず、新型のAIの設計・開発が行われていく、ということです。


そうするとあらゆる分野で人間の能力を超えるAIが生み出されていき、科学技術の進歩はAIが担う、ということになります。
この革新的な出来事のことを技術的特異点(シンギュラリティ)と呼んでいます。



しかし、AIの技術的特異点(シンギュラリティ)については、否定的な学者もいます。
代表的な主張は
・人間の脳の構造とコンピュータの構造は異なる
・指数関数的な成長を継続することは出来ない、何れは停滞する
・希望的な未来の技術進歩の想像はその実現が非常に困難であることを理解していない
などですが、いろんな面から否定的な考えがあります。


技術的特異点(シンギュラリティ)が実現するのか、しないのか、実現するとしたらいつなのか、意見は分かれており、誰にも分らないのですが、一方でAIは人間の研究者、開発者の手によって、進化を続け、適用範囲を広げていきます。



私も、技術的特異点(シンギュラリティ)が実現するのか、しないのか、わかりません。
しかし、AIが進化を続け、適用範囲を広げることによって、実社会でのAIの活用は確実に進んでいくであろう、と考えています。


その中には従来のコンピュータのような既定の方法での計算だけでなく、AIが知識を学習することで以前は人間の専門家にしか出来ないとされていた判断業務をこなしていくAIが出て来るでしょう。
例えば
・問診および検査の結果から患者を診断する医師の役割を果たすAI
・法律および過去の判例を調査して適用の可否を判断する弁護士の役割を果たすAI
など、何れは登場するでしょう。



映画ターミネーターの世界
アーノルド・シュワルツェネッガーが主演を務めたターミネーターという映画がありました。
その世界観は、高度なAIが開発され、そのAIが自分の意思を持ち、そして人類に反乱を起こすというものです。
そして、AIによってコントロールされているターミネーターというロボット兵器が開発され、人類はAIやターミネーターと戦うというシナリオでした。


ターミネーターの世界、つまり、AIが自分の意思を持ち、そして人類に反乱を起こす世界が来るか、どうか、私は、まだ、懐疑的です。
例えば、AIが自分の意思で人類に反乱を起こすところ、さらには人類の攻撃を避けるために自分の存在をネットワーク上に自由に行き来させて所在を特定させないところ、ターミネーターのようなロボット兵器をAIが製造するところなどはAIの進歩以外にも多くの条件が揃わないと実現出来ません。


そのため、私が生きている間にはAIが人類と戦争することはないと思っていますが、それでも今後はAIが実社会で活躍の場をどんどんと広げていくことでしょう。


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