アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

「1億円の壁」

「1億円の壁」とは?
「1億円の壁」という言葉を最近、ネットニュースで目にします。


ここでいう「1億円の壁」は、金融資産の壁ではありません。
年間の所得の壁です。


財務省よると、2019年の所得税負担率(所得に対する所得税の率)は、所得額が5000万円超~1億円の層でピークの27.9%。
この先は比率が徐々に低下し、50億円超~100億円では16.1%まで下がる。


つまり、日本の所得税は累進課税のため、高所得ほど高税率にとなっていますが、所得が1億円を境にして、逆に高所得ほど低税率になっています。
その原因となっているのは金融所得への課税は一律20%(所得税15%+住民税5%)です。


この「1億円の壁」という言葉ですが、私は初めて聞きました。
岸田氏が記者会見でこの言葉を使ってから、注目を集めているようです。


年間の所得で1億円というのは、あまりにも私の過去の所得からは、かけ離れているので、意識することすら、ありませんでした。
言葉を聞いた今も、よく見えないくらい壁が遠すぎて、私が実生活で意識することはないでしょう。


大株主や超資産家は税率面で優遇されている、ということを言おうとして「1億円の壁」という表現を使ったのでしょうが、その意図は、一般の人にはあまり伝わっていないように感じます。
私と同じように多くの人には、よく見えないくらい壁が遠すぎてピンと来ていないようです。



「1億円の壁」を超えた人
「1億円の壁」を超えた人は、どれくらいの資産を保有しているのでしょうか?
計算を簡単にするため、金融所得の内訳が全て配当として話を続けます。
金融所得で1億円以上の人は、配当利回りが2%で計算すると、50億円以上の金融資産がある人となります。
さらに所得税負担率が16.1%である金融所得が50億円超~100億円の人は、同様に配当利回りが2%で計算すると金融資産が2500億円から5000億円の人となります。


おそらく、対象となるのは、大手企業の創業者や創業家の人なんでしょう。


私には縁が無いお話でした。


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