アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

リタイア資金と投資

同じようなことを何度も書いているのですが、リタイア資金を確保するためには、教科書通りに長期・積立・分散を基本として、税制上優遇されている積立NISAやiDeCoを手始めに行うのがいい、と私は思っています。



人生の三大資金と投資
人生の三大資金という言葉があります。
住宅資金、教育資金、老後資金を指します。
この三大資金の中で、長期・積立・分散の投資と最も相性が良いのは、老後資金です。
長期投資は長ければ長いほどリスクが低減出来るということですので、最も長期投資に向いているのは、老後資金ということです。


住宅資金や教育資金は、積立は有効ですが、それほど長期になる前に資金が必要となります。
何年以上が長期投資に向いているという定義は無いのですが、5年、10年だと市場が低迷したままということもあります。
まとまった資金が必要な時期がある程度決まっている住宅資金、教育資金は株式投資よりは、コツコツと元本保証型の預貯金を積み立てるほうが、必要な時期に必要な金額を貯めるには毎月いくら積み立てるべきか、という計算もしやすい面もあります。



個別銘柄で億り人
私の場合は、偶発的な要素の積み重ねで、気付いたらリタイア資金が確保出来ていた状況だったので、計画的にリタイア資金を確保したい人の参考にはなりません。
しかし、計画的にやるなら、やはり、教科書通りに長期・積立・分散を基本として、税制上優遇されている積立NISAやiDeCoを手始めに行うべき、と思います。


なかには、個別銘柄で一発当てて、億り人になり、早々にFIREしたい、という人もいるでしょう。
ただ、それは宝くじを当てて、億り人になり、早々にFIREしたい、という人と似ているように思います。
偶発性に大きく依存しており、実現の可能性が非常に低いと思いつつ、夢を楽しんでいる、という意味です。


たしかに長期・積立・分散だと退屈なので、余裕資金がある人は、個別銘柄で一発当てることを夢見るのも楽しみがあっていい、と思います。
ただ、少数銘柄集中投資のみだと、振れ幅が大きくなり、大きく儲ける人もいれば、大きく損をする人も出て来ます。
そのため、万人向きとは言えませんし、生活を破綻させないためには、やはり、余裕資金でやるべきでしょう。
余裕資金であれば、株価変動や下落局面であっても、生活を破綻させることはないので、精神的に安定を保ちながら、市場に向き合うことが出来ます。
株で儲けるか、損するかは人それぞれですが、同じ人が売買するのであれば、冷静に判断して売買するほうが、下落局面で狼狽して売買するよりも、儲ける確率が高くなります。


大きく儲けたいという欲求に駆られて実力以上の金額で投資する人よりも、自分のペースを乱されることなく、落ち着いて取り組む人のほうが株式投資には向いているように思います。
そういう考え投資をしている限りは、億り人になるのは難しいかもしれませんが、生活を破綻することはありません。


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