アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

時価総額1兆ドル企業となったテスラ

先日、電気自動車を製造するテスラの時価総額が1兆ドル(日本円で約110兆円)となったニュースを見ました。


私は、今後数年間で電気自動車は急激に普及することはない、と思っている人の1人です。


・マンション、アパートのような集合住宅では自宅で充電出来ない
・充電そのものに時間を要する
・寒冷地だと走行距離がかなり落ちる
・充電設備がまだまだ少ない
・補助金が出ても値段が高い
などが理由です。


今、電気自動車を購入する人、購入を考えている人は、
・戸建て住まいで自宅で充電出来る、
・自動車を複数台保有しており、遠乗り用にガソリン車、HV車がある
・資金的に余裕がある新しもの好き
が中心ではないでしょうか?


自動車は一般の人には高額な買い物で数年間以上使うものなので、価格にせよ、給油・充電の容易さにせよ、一般の人の評価は非常にシビアです。


まだまだ、一般の人が電気自動車を購入する時期は来ていない、と判断しています。
何れは、
・価格もガソリン車並みになり、(さらにはガソリン車以下となり)
・充電時間もガソリン給油並みになり、(しかも自宅でも外出先でも容易に充電出来て)
・寒い日でも走行距離がそれなりに維持出来る
ようになれば、急激にシェアを伸ばすでしょうが、いつの日のことか、わかりません。


全固体電池なるものを実用化すれば、充電時間や寒冷地での走行距離の問題は解決するという意見もありますが、そもそも、全固体電池の電気自動車は販売時期の目途さえたっていません。


しかし、テスラのCEOのイーロンマスクは、新規事業を創造するということには、天才というか、異才というか、並外れた才能を持っています。
決済サービス会社のPayPalの前身の企業を創業し、売却して得た資金でSpaceXを創業してロケットを飛ばし、テスラに出資してCEOになりテスラを時価総額1兆ドル企業に成長させる、起業家として凄い実績と経歴の人ですが、こんな人が現代でもいるんだ、と感嘆します。


そのため、電気自動車の急激な普及に関しては懐疑的な私ですが、テスラとイーロンマスクの動きには注目しています。
新しいことにチャレンジして、次ぎ次ぎの困難を克服していく大河ドラマの主人公を見ているような気分です。
彼がいなかったら、電気自動車の進歩は何年もあるいは10年以上は遅れていでしょう。


ちなみにテスラの株ですが、私は買いません。
テスラの将来性を不安視しているという話ではなく、私自身がもう新規の個別銘柄は購入しないことにしているためです。
これからもテスラの株価が上がると思っている人は、投資は、自己責任で、どうぞ。

イーロン・マスク 未来を創る男
イーロン・マスク 未来を創る男
講談社
Digital Ebook Purchas