アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

働きアリの法則 2:6:2 は、人間社会に適用出来るか?

働きアリの法則
働きアリの法則の話は聞いたこともある人が多いのではないでしょうか?


・働きアリのうち、よく働く2割のアリが8割の食料を集めてくる。
・よく働くアリと、普通に働くアリと、サボっているアリの割合は、2:6:2になる。
・よく働くアリ2割を間引くと、残りの8割の中の2割がよく働くアリになり、2:6:2になる。
・よく働くアリだけを集めても、一部がサボりはじめ、2:6:2になる。
・サボっているアリだけを集めると、一部が働きだし、2:6:2になる。



想像上の話ではなく、実際にアリの生態を研究した学者によって、発表されています。
なぜ、よく働くアリと、普通に働くアリと、サボっているアリが常に同様の比率で存在するのか、ということについては、全てのアリが一斉に働くと同時に疲労が蓄積してしまい、仕事が滞るタイミングが発生することとなり、それはアリの社会としても不都合、という意見が主流となっています。


一匹、一匹のアリが考えて行動しているわけではないのですが、働かないアリが予備軍としているほうがアリの社会では都合がいい、ということです。



人間界の働きアリの法則
人間の組織でも働きアリの法則に照らし合わせて、解説する人もいます。


・よく働く2割の人が8割の仕事をしている。
・よく働く人と、普通の人と、サボっている人の割合は、2:6:2になる。
・よく働く人を2割を間引くと、残りの8割の中の2割がよく働く人になり、全体としてはまた2:6:2の分担になる。
・よく働く人だけを集めても、一部がサボりはじめ、やはり2:6:2に分かれる。
・サボっている人だけを集めると、一部が働きだし、やはり2:6:2に分かれる。


しかし、人間の場合は、アリとは違い、個人の動機付け、やる気が大きく作用するように思います。


つまり、自分が必要とされている、自分がやらないとまわらない、もっと稼ぎたい、もっと出世したいと考えれば、働く人となり、周りからも認められれば、さらに働く人となる。


自分が普通に働けば大きな問題は起こらない、収入や出世に野心はないと考えれば、普通に働く人になる。


残りがサボっている人になる。
いつもサボっている人もいます。


人間の場合は、アリのように2:6:2の比率に分かれるとは限らない、のではないでしょうか?


人間の場合は、その集団によって、比率は全く異なる気がします。
動機付けが強く、やる気が高い集団は、6:3:1 とか、その逆で動機付けが弱く、やる気が低い集団は、0:2:8とか、2:6:2から大きく外れている事例はいくらでもありそうです。


他の生物の研究結果を人間に照らし合わせてみるのは興味深い試みですが、当てはまるとは限りません。
働きアリの法則もその一つだと思います。



アリの世界のフリーライダー
実は、アリの世界にも全く働かないアリが少数ながらいるそうです。
フリーライダー(日本語で、ただ乗り)と言われています。
このフリーライダーの存在意義に関しては、学者もうまく説明出来ないようです。
合理的な説明が出来る存在意義がない、ということは、アリの社会に何も貢献をしていないということでもあります。