アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

アーリーリタイアと人生100年

人生100年時代と言われ始めました。
2019年の厚生労働省の資料によると平均寿命は日本人男性81.41歳、日本人女性87.45歳ですが、平均寿命100歳までは、まだまだ差があります。


確実に言えることは、医療の発達により、平均寿命が伸び続けて、リタイアした後の人生が長くなっており、リタイア後の人生を健康的に充実して過ごすことに多くの人の関心を集めていることです。
(リタイアまでの人生も伸び続けており、70歳定年時代に移行する模様です。)


「教育=>仕事=>リタイア」の3ステージの人生から、多くのステージを行き交うマルチステージの人生への転換を唱える人たちもいます。


リタイア後の人生を充実させるために、ロールモデル、ハウツー本、講演が注目を集めています。


男性は会社漬けになっているため、リタイア後は、家庭・地域コミュニティに居場所が無い人が多い、そうならないように準備が必要、と忠告をする人もいます。


日本の個人金融資産の70%前後を保有するとされるシルバー世代が大きなマーケットを構成しており、その大きなマーケットでのビジネスチャンスを虎視眈々と狙っているのでは、と勘繰りたくなるくらいの気配を感じます。


(脱線しますが、これは、多くの人たちが、確実に狙っています。高齢者を狙った特殊詐欺、投資詐欺だけでなく、シルバー世代の金融資産を狙ったビジネスも気を付ける必要がある時代になっています。銀行・保険ですら、例外では、ありません。例えば、退職金限定特別金利キャンペーンとありますが、あれは、手数料の高い投資信託と抱き合わせが主流です。かんぽ生命が説明不十分のまま、保険料二重払いや契約者に不利な新契約への切替を行った件は法令順守を怠った組織的な犯罪に相当します。)


3ステージからマルチステージへの転換を試行したり、リタイア後の充実を求めて、いろんなことに手を出したり、あるいは、居場所を求めて準備したり、とそれらの行動を否定するつもりはありません。
新しいことを始める際にロールモデル、ハウツー本、講演から形式を学び、形式から入ることが有効であるケースは多々あります。ただ、あまりに形式にこだわり過ぎると本来の目的を見失うこともあり、良い結果を招くとも限りません。



「幸せは感じるもの」という考えがあります。
人生を充実したものにしたいのは、リタイア後に限らず、全ての世代の共通の思いです。日常生活で「幸せを感じる」機会が多い人が豊かで恵みある人生を送っているように思います。
子供や孫の成長だったり、家族団らんの食事だったり、ペットとの生活だったり、趣味に熱中する時間だったり、旅行先での体験だったり、映画・ドラマでの感動だったり、そういった日常生活で「幸せ、喜び、楽しみ、感謝を感じる」ことが、人生の終末期に生まれてきてよかった、と思えることに繋がるように思います。
私は、そんな考えで行ってみようかな、と思っています。


私は、今、50代ですが、100歳まで生きたいという願望は、ありません。
ただ、もし、100歳まで生き延びたケースでも、その歳まで生きててよかった、と思えるように毎日を過ごしていきたいと思っています。
そのコツは、平凡な日常生活で「幸せを感じる」ことだと思うようになりました。