アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

アーリーリタイアと往年のプロレスラー

アーリーリタイアしてからですが、テレビやインターネット配信でスポーツ中継をよく見るようになりました。


学生時代や20代の頃は、スポーツ中継、特に野球、サッカー、ラグビー、さらにはプロレス、ボクシングをよく見ていました。
それが、30代以降は、スポーツニュースのみとなり、さらには報道番組のスポーツコーナーのみとなっていきました。


今は、また、若い頃のようにスポーツ中継を楽しんでいます。


スポーツ中継でも、同じチーム、選手を継続して見ていると、連続ドラマを見ているように感じることがあります。前回の試合、前々回の試合からドラマがつながっており、その伏線を回収するように悔しい思い、歯がゆい思いをした選手が活躍する、あるいは、さらに打ちのめされて、その悔しさを次ぎへのエネルギーする、というドラマです。


私がそのように感じるのはプロレスの影響が大きいように思います。
プロレスの試合には、それまでの因縁、闘争があり、それが試合の伏線となっており、ファンは伏線を把握した上で、試合を楽しんでいます。


プロレスをスポーツとみなすか、否か、賛否両論ありますが、私は子供の頃、学生の頃は、プロレスも好きでよくテレビで見ていました。


当時は、ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田、天龍源一郎、アントニオ猪木、藤波辰爾、長州力といった日本人勢にアブドラ・ザ・ブッチャー、ドリー・ファンク、テリー・ファンク、ブルーザー・ブロディ、タイガー・ジェット・シン、アンドレ・ザ・ジャイアント、スタン・ハンセンの外国人勢が抗争を繰り広げていました。
そこに、若手選手として、三沢光晴、小橋建太、川田利明、田上明、初代タイガーマスク、前田明、武藤敬司、蝶野正洋、橋本真也といった選手が加わり、従来の日本人VS外国人の抗争に加えて、日本人同士の世代間抗争、日本人同士の同世代の抗争も勃発します。


主に昭和から平成初期に活躍したプロレスラーたちですが、試合に勝つだけでなく、試合の中で自らの強さに加えて、存在感をアピールしていたため、個性を際立たせていました。
その姿を見て、興奮し、テレビに食い入るように見ていました。


平成後期や令和のプロレスラーも先輩プロレスラーの影響を強く受けているように感じます。


先日、元プロレスラーのアントニオ猪木(敬称略)が、入院しており、リハビリ中という話を聞きました。ファンを熱狂させるという意味では稀代の日本人プロレスラーでした。
引退後もリングに上がり、「皆さん、元気ですか~。元気があれば何でも出来る。」と言うと現役時代に熱狂した私の世代の人は、その当時の記憶がよみがえり、興奮したものです。
現在は、高齢となり、リハビリ中とのことですが、自らの闘魂に火をつけて、復活してもらいたい、と思っています。


また、当時の悪役レスラーで、「インドの狂える虎」タイガー・ジェット・シン(敬称略)のニュースもありました。
子供の頃の私は、本当にこのレスラーは狂っているように当時は思いました。
しかし、実際は寄付活動、慈善活動に熱心な人で、ニュースの内容は、東日本大震災時に日本への寄付活動が表彰されたとのことでした。
日本での狂ったような悪役レスラーの振る舞いは、仕事熱心で自身の役割を全うするタイプのため、あのような振る舞いになったようです。


アンチ派の人は、「プロレスはシナリオが試合前に決まっている」と言って、蔑みます。
でも、プロレス好きの人たちは、そう言った批判があるのも承知で、その先の世界を楽しんでいます。
映画やドラマを見て、「シナリオが事前に決まっている」と言って批判する人はいません。皆、シナリオが事前に決まっていることを承知の上で楽しんでいます。
つまり、「シナリオが事前に決まっている」というのは、大きな問題ではなく、楽しめるか、感動出来るか、それが大切だということです。


鍛錬して強靭な肉体を作り、試合では観客に魅せ場を作るため、敢えて相手の技を受ける、その先に勝敗がある、という独特な文化を表現しているのがプロレスラーです。
プロレスラーの名誉のために付け加えると、「プロレスラーは本当は強いんです」(桜庭和志(敬称略))。
肉体的にも精神的にも本当に強い人がプロレスラーとして、鍛錬を続けていく中でファンの支持も得て、大成する、と思います。



昭和から平成初期のプロレスラーのニュースがあると、この年齢になっても、ついつい、確認してしまいます。


最後になりましたが、
アントニオ猪木の回復を心からお祈り申し上げます。
タイガー・ジェット・シンのご厚意に心から感謝申し上げます。