アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

アーリーリタイアと有名人のアーリーリタイア


アーリーリタイアの有名人として、名前がすぐ出てくるのは、大橋巨泉(敬称略)でしょうか。
56歳で「セミリタイア」を宣言し、1年をオーストラリア、ニュージーランド、カナダの別荘で過ごし、その合間に日本に滞在して、テレビにゲスト出演して、なぜか、どのテレビ番組でも偉そうにしていました。日本に滞在中はテレビに出演するので、完全リタイアではない、という意味で「セミリタイア」という言葉を使ったそうです。


芸能界で成功して富裕層となり、そのまま、アーリーリタイアして悠々自適に暮らす、という、多くの人が羨ましく思うような暮らしぶりでした。
ご本人は「豊かな後半生を送るために、リタイア後の優先順位を変える必要がある」として、第1が健康、第2がパートナー、第3が趣味、第4が財政と唱えています。
(第4が財政というところが、資金面の余裕を感じます。)


とても、一般の人のリタイア資金では、真似出来る暮らしではありませんが、もし、多くの有名人がいろんなパターンのアーリーリタイアを宣言して実践すると、アーリーリタイアという選択肢が世間に広く認知されるようになるでしょう。


ただ、有名人(特に芸能人)は、人前に出るのが好きな人が多いせいか、自ら、リタイア宣言をする人は少ないですし、リタイア後は一般人として静かに暮らす人もいるでしょうし、リタイア生活を語る有名人は、今後も少数派かもしれません。


そういえば、上岡龍太郎(敬称略)が突然に芸能界引退宣言をしたのは、58歳のときです。上岡龍太郎は、引退の言葉の通り、それ以降は、テレビには出演していないそうです。ただ、親交のある芸能人の舞台やゴルフ大会、冠婚葬祭に顔を出すことがあるだけです。



大橋巨泉のようなセミリタイアがいいのか、上岡龍太郎のような完全リタイアがいいのか、好みが分かれるところですが、あのどこに行っても自由奔放で偉そうにしていた大橋巨泉のセミリタイアは、一般の会社員には、出来ません。


大橋巨泉は、セミリタイア後に民主党から参議院選挙比例代表に出馬し、国会議員を務めたことがありますが、6か月で辞職しています。
あの自由奔放な言動が党執行部との折り合いが合わず、本人も窮屈だったんだろうな、と思います。


私は、国会議員に立候補することはありませんが、自由を求めてリタイアした人は、拘束・束縛の多い立場になることは苦痛でしょうし、向かないと思います。