アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

将来の日本の水道事業は、どうなる?

日本は、私が小さい頃から、水道水が安全に飲める国、と言われていました。
それだけ水資源に恵まれていますし、長い時間をかけて、先人が水を確保出来る仕組みを作ってきたお陰でもあります。


今の水道設備の大部分が昭和以降に設置されたものですが、更新・メンテナンスが必要になってきており、その更新・メンテナンスに費用も時間も莫大にかかると言われています。


一方で、地方の過疎化が進む地域では、人口減少に伴い、水道事業を維持していくことさえ難しくなってきています。


そこで、提言されているのが水道事業の広域化です。
水道事業は市町村の自治体が運営しています。
過疎地では水道事業の維持はすでに難しくなりつつあるので、広域化して、人口の多い市街地の収益で過疎地の水道事業を維持しようという考えです。
しかし、それでは収支の構造が変わっていません。
日本は人口減少社会ですので、費用が変わらない一方で収益が先細りしていきます。


このままでは、日本の水道事業は、立ち行かない自治体が出てきてもおかしくありません。
水道事業の広域化は、過疎地の水道事業の延命措置としては機能しますが、何れは行き詰ります。
おそらく、近い将来、自治体間で水道料金の価格差がさらに大きくなり、大きな社会問題として注目されるときが来るでしょう。
現状でも最大で8倍程度の価格差になっています。


日本での生活を支えるインフラの一つである水道事業の将来について、マスコミももっと報道して、世論も注目をすべき、と考えています。


将来の日本の水道事業は、どうなるんでしょうね。