アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

アリとキリギリスとリタイア生活

アリとキリギリスの話とリタイア後の生活は、似ているかも、と思ったことがあります。
キリギリスが冬の食料の獲得が難しい時期にどうやって食つなぐのか、ということと、会社員が退職後の給与収入がない時期にどうやって生活を維持していくのか、ということが似ているかも、という意味です。


そのアリとキリギリスの寓話ですが、物語の結末の記憶が曖昧だったので、調べてみました。
調べてみると、複数の結末があります。


1,キリギリスは食べ物を探すが見つからず、アリに食べ物を分けてもらおうとする。
アリは「夏には歌っていたんだから、冬には踊ったらどうだい?」と食べ物を分けることを拒否し、キリギリスは飢え死んでしまう。
(結構、残酷な結末です。)


2,キリギリスは食べ物を探すが見つからず、アリに食べ物を分けてもらおうとする。(ここまでは1と同じ)
アリは食べ物を恵み、「私は、夏にせっせと働いていた時、あなたに笑われたアリです。あなたは遊び呆けて何のそなえもしなかったから、こうなったのですよ」とキリギリスに告げる。
それを機にキリギリスは心を入れ替えて働くようになる。
(子供向けの寓話らしい結末です。)


3,キリギリスは食べ物を探すが見つからず、アリに食べ物を分けてもらおうとする。(ここまでは1と同じ)
アリは食べ物を恵み、「私は、夏にせっせと働いていた時、あなたに笑われたアリです。あなたは遊び呆けて何のそなえもしなかったから、こうなったのですよ」とキリギリスに告げる。(ここまでは2と同じ)
キリギリスがお礼にヴァイオリン演奏を披露する。
(私のおぼろげな記憶にあった結末はこれかもしれない。)


1がオリジナルの物語ですが、それでは残酷だという批判が出て改定されて2の物語が出来ました。
さらにキリギリスが何の返礼もしないのは如何がなものかという批判が出て改定されて3の物語が出来たそうです。


一方のリタイア生活では、キリギリスに相当する人、つまり、リタイア資金の蓄えがない人は、アリに相当する蓄えのある他人に頼るわけにもいかず、働き続けるしかない。


冒頭で、アリとキリギリスの話とリタイア後の生活は、似ている、と書きましたが、結末を確認すると似ていませんね。
しかし、大人にリタイア資金を考えさせる寓話としては、アリとキリギリスの話はいいかもしれません。


ちなみに本物のキリギリスは成虫で越冬することが出来ないので、食料の蓄えは必要ないそうです。