アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

アーリーリタイアとサバティカル(長期休暇)

アーリーリタイアは、通常は、片道切符です。
つまり、多くの人は、リタイア後に再就職することはありません。


もし出来ることならば、前職を離職して、期限の無いサバティカル(長期休暇)のように、しばらくは充電期間として、趣味、旅行、読書などで時間を過ごし、充電完了後に再就職する、という生き方に憧れる人もいるかもしれません。


問題は、充電期間が長ければ長いほど、再就職のハードルが高いことです。
自発的なサバティカル(長期休暇)に理解のある人は多くなく、20代であれば好奇心旺盛な人として受け入れられても、40代、50代だと不審がられるのではないでしょうか。
また、サバティカル(長期休暇)の間に海外留学したり、難易度の高い資格試験を目指すことが評価されるのも若い世代では十分にありえますが、中高齢では人生をさまよう人と受け取られる可能性もあります。


会社員以外の職業でも、サバティカル(長期休暇)を満喫している人は、かなりの少数派と思われます。


例えば、政治家は、落選すればただの人、と言われますが、再選を目指す人は、次回の選挙には当選するよう、人脈作りに励みます。休んでいるわけでもありません。


例えば、スポーツ選手は、現役を引退すれば、一部の有名選手は、監督、コーチ、解説者の道を歩みますが、多くの場合はセカンドキャリアとして全く別の職業に従事します。現役引退後にすぐにリタイア生活に突入するわけではありません。
また、セカンドキャリアのほうが長くなることも多く、いかにセカンドキャリアを築くか、その人の人生を大きく左右します。


仮に秀でた専門知識・専門技術がある人には、その専門知識・専門技術にニーズがあれば、サバティカル(長期休暇)後に再就職は可能でしょうが、限定的です。


例えば、弁護士、会計士、税理士などの難関資格の保有者が離職前の実績・人脈を生かして、新しい組織でも活躍する、というのは十分にあり得る話ですが、そのような再就職が出来る人は、かなり限られます。


就業とサバティカル(長期休暇)を一定期間毎に交互に行うという人生への憧れは理解出来ますし、私もそのような人生を歩んでみたいとも思います。
しかしながら、多くの人にとっては、期限の無いサバティカル(長期休暇)の間、次ぎのキャリアへの当てもなく暮らし、その後に再就職とは、矛盾している夢物語のようなものです。
どのような職業でも、多くの場合は、充電期間を次ぎへの準備期間として備えた人が新しいキャリアを歩むのでしょう。


特に、前職が会社員の場合は、多くのアーリーリタイア生活者は、片道切符だと覚悟を決めている人が、圧倒的な多数派でしょう。


つまり、アーリーリタイア生活は、永遠のサバティカル(長期休暇)です。
これは、これで折角、手に入れたものですから、その日常を楽しく過ごしたいものです。



私がもし再就職を考える状況があるとしたら、資金が枯渇して、日々の生活費を稼ぐ必要になったときです。
ただ、そうなる確率は非常に低いと見ています。
仮に経済状況が大きく変わり、そうなる可能性が高くなる見込みとなれば、生活費を見直し、自動車免許の返納を前倒しにすることで、資金寿命をかなり延命することが出来ます。
それでも、対応しきれなければ、現在の住居を売却すれば、さらに資金寿命を延命出来ます。
だからこそ、アーリーリタイアをすることとしました。