アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

アーリーリタイアとカズとヒデ

今年もJリーグが開幕しました。
コロナ禍ではありますが、感染予防対策をしっかりとした上で、ゲームを行い、楽しませてもらいたい、と思います。



カズ
カズこと三浦知良(敬称略)は、50代でも現役を継続しています。
今は、レギューラー選手ではないのですが、出場する度にJリーグ最年長出場記録を更新しており、もしゴールを決めれば、J1最年長得点記録(ジーコの43歳3か月12日)を大幅に更新することになります。
日本のサッカー界に大きな影響を与え続けた偉大な選手であることは、疑いの余地はありません。しかし、50代で現役を続けていることへの厳しい批判(客寄せパンダ、J1のレベルにはない)も多く受けています。本人も批判があることは承知していると思いますが、今年も現役続行を表明しています。
同世代の私としては、現在も現役選手であることに感嘆していますし、応援したい気持ちもありますが、偉大な選手なので、それに相応しい幕引きであって欲しい、という思いもあります。
これほど、多くの日本人が、毎年のように一人のスポーツ選手の現役続行、引退時期について、注目するケースは、ほかに思い当たりません。



ヒデ
ヒデこと中田英寿(敬称略)は、2006年ドイツワールドカップの試合を最後に現役選手を引退したのは29歳のときです。
10代の頃から、既に注目されており、18歳でJリーグデビュー、オリンピックも19歳のアトランタオリンピック、23歳のシドニーオリンピックと2回出場しています。
ワールドカップに関しては、1998年フランスワールドカップ、2002年日韓ワールドカップ、2006年ドイツワールドカップと3回とも中心選手として、出場しています。
本人は2006年ドイツワールドカップを最後に現役選手を引退することを以前から決めていたそうですが、その発表があったときは、日本を代表するサッカー選手がまだ絶頂期と思われるうちに引退したことに対して、多くの日本人が驚きました。普通の驚きではなく、驚愕でした。



引退(リタイア)の意思決定
カズとヒデは、引退に関しては両極端な事例のように感じられます。方や50代でも現役、片や20代後半の絶頂期に引退。
ただ、引退の時期を自ら決定している、という点では共通しています。
(カズは、まだ現役ですが、いずれは自ら引退の時期を判断すると思っています。)


多くのスポーツ選手がチームからの解雇通告、引退勧奨で引退していることを考えれば、引退の時期を自ら決定している二人は、かなり、稀なケースと言えるでしょう。


会社員であっても、リタイアのタイミングは自分で決めたい、と心の中で思っている人は、いるのではないでしょうか。
少なくても、私は、そうでした。会社員時代の最後の自身の決断が退職(そしてリタイア)でした。
自分で決断をしたことで、すがすがしい気分だったことを覚えています。


人生の節目、節目は、自身の決断で決めていきたいですね。



追記
Jリーグ創設以降で、日本のサッカー界に大きな影響を与えたカズとヒデですが、対照的なサッカー人生のように映ります。


カズは、10代で高校中退、単身ブラジルに渡り、ブラジルでプロ選手として活躍し、日本に帰国。その後、Jリーグ創設時のスター選手となり、ヨーロッパ名門チームに移籍するも実績を残せず。ワールドカップ予選では日本を牽引する存在だったが、本大会は選考漏れで出場経験無し。その後、幾つかのクラブチームを渡り歩き、50代でも現役選手。
現役が長いだけでなく、本当に起伏の激しいサッカー人生です。


ヒデは、10代から注目を集めて、オリンピック出場2回、ワールドカップ出場3回。ヨーロッパ移籍後も各チームで活躍。2006年ドイツワールドカップの試合を最後に現役選手を引退したのは29歳。
現役時代は短くも、その間は日本のサッカー界の中心的存在でした。



カズの現役続行について、多くの批判があるのは、私も承知しています。
ただ、日本のサッカー界を牽引してきたこと、ワールドカップは予選では中心的存在だったのに本大会には出場できなかったこと、その後も現役選手として鍛錬していること、などを同世代の人間としてリアルタイムで見てきた私は、やはりカズを応援していますし、相応しい幕引きで終えられるように祈っています。
試合での活躍を応援するというよりは、若い頃から50代の現在まで人生でチャレンジを続けるその姿に魅かれています。
そういう人は多いと思います。特にカズと同世代の人は。