アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

贅沢を経験したら足るを知る?いや贅沢にはキリがない?

超富裕層の人の暮らしぶりが意外と質素であることがあります。
例えば
・会食は高級レストランや料亭だが、自宅では質素な食事が中心。
・ビジネススーツやビジネスシューズは高級品だが、普段着はファストファッション。
・自家用車は普通の国産車が1台。


そのため、超富裕層の人は、贅沢を経験しているから、足るを知ることが出来て、普段の生活は質素、簡素になるんだ、という意見があります。



一方で、逆のケース、超富裕層の暮らしぶりが想像を超えるほどの豪華、贅沢なことがあります。
例えば
・自宅のキッチンの冷蔵庫や調理器具が業務用のサイズ。理由は週末にホームパーティーを開催するが、プロの調理人にたくさんの料理を作ってもらうことがあるから。
・ブランド品を多数保有して、専用の部屋を丸ごとウォークインクローゼットとして利用。しかも、湿度管理のため、エアコンを24時間稼働。
・自宅ガレージには、高級外車が複数台、展示されているように並んでいる。


そのため、超富裕層の人の生活は、贅沢には上には上があり、贅沢し始めるとキリがない、という意見があります。



ここで、1つ目のケースと2つ目のケースで矛盾があります。
贅沢を経験すると足るを知る、いや、贅沢にはキリがない、本当に正しいのはどっち?


私が思うには、どちらも間違っています。


条件Aを満たす集合の中から、一つのサンプルを取り出して、そのサンプルは、属性Bだった、だからといって条件Aを満たす全ての個体は属性Bである、という理屈は成り立たない、という意味です。
言い換えると、超富裕層の中から生活が質素、簡素な人を見て、他の超富裕層も生活が質素、簡素だと断定するのは間違いであり、
また、超富裕層の中から生活が豪華、贅沢な人を見て、他の超富裕層も生活が豪華、贅沢だと断定するのも間違いである。


つまり、超富裕層でも人それぞれなんですよ。
当たり前ですが、性格も職業も家族構成も育ちも異なる人たちを保有している資産の額だけを基準にして一つの集合としている訳ですから、資産の額以外に共通点はない、ということになります。


この「超富裕層の人は、〇〇だ」、という都市伝説のような意見をときどき聞くことがありますが、私が思うには、その都市伝説は全て間違った断定です。


同じような都市伝説があります。
「FIREする人は、〇〇だ」、という都市伝説のような意見をときどき聞くことがありますが、私が思うには、その都市伝説も全て間違った断定です。
理由は、FIREしたことを基準にして一つの集合としている訳なので、FIREした以外に共通点はない、ということです。


上記の都市伝説のような非合理的な判断を認知バイアス(思い込みによる勘違い)というそうです。
世の中の格言やことわざ、それから都市伝説は、実は全て認知バイアスで出来ている、という気もします。