アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

仕事にやる気や意欲は必要か?

多くの人は生活費を稼ぐために仕事をしています。
それは高齢になっても変わりません。
高齢になっても仕事をしている人のアンケートを見ると、就業目的の上位には、生活の維持(あるいは生活費の確保)ということがあり、表現が違っても必ず、生活費を稼ぐことがあります。


そうすると、やる気や意欲は、仕事に関係ないかというとそんなことはありません。
既にアーリーリタイアしている私が言うのも変ですが、平日の大部分の時間を仕事をすることに費やしている訳ですから、その時間を少しでも有意義に過ごすべきでしょう。
ですから、就職活動で自分の興味ある業種、職種を目指す大学生の行動は当然ですし、入社後により興味のある業種、職種、他社に転職をする会社員の行動も当然でしょう。


仕事に対するやる気や意欲を長年維持している人ほど、勤務時間中は有意義な時間を過ごしているとも言えます。
ただ、仕事に対するやる気や意欲は、持つことよりも長い間、持ち続けることが難しいものです。


私も若い頃は、仕事に必要な技能や知識をもっと身に付けたい、仕事を通じてより大きな成果を残したい、と考えていた時期もありました。
つまり、やる気も意欲もある状態です。
新しい取り組みにチャレンジしたい、という気持ちも旺盛だったこともあり、仕事を通して、知的好奇心を刺激されたり、達成感や充実感を感じることもあり、それが仕事のやる気や意欲にもつながっていました。


ただ、仕事を続けるに従って仕事に対する新鮮味は落ちてきますし、また、短い期間で大量のボリュームの仕事をこなすためには、そつなく、無駄なく、こなしていくやり方が仕事を効率よく出来るということになります。
このそつなく、無駄なく、こなしていく仕事の仕方は効率的である一方で、仕事そのものがルーティン化していくと、面白みに欠けます。
その面白みに欠ける面が徐々に大きくなり、仕事そのものに対する興味や関心を維持するのが難しくなってきます。


また、組織の決定に従っていくのか、自己決定で物事を進めるのか、という違いも大きな要素です。
会社員であれば、自分の考えとは違っても組織の決定に従って、仕事をします。
自己決定権がない、あるいは、限定されているという環境は、息苦しさ、窮屈さを感じさせます。


決して、手抜きをするとか、何かをごまかすとか、ということはなく、しかも、求められる成果を出していても、仕事そのものに対するやる気や意欲を維持するのが難しくなってきます。


おそらく、私に仕事に対するやる気や意欲があり続けたならば、アーリーリタイアすることはなかったでしょう。
ただ、アーリーリタイアをして、そこから、また、新しいライフスタイルが始まったと考えれば、それで良かったのかな、と思っています。


タイトルの「仕事にやる気や意欲は必要か?」に対する私の回答ですが、
当然、あったほうが良い。
しかし、無くなったら、それは、仕事(例、転職する)やライフスタイル(例、リタイアする)を変える転機だと思えばよい。
となります。