アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

老後の不安の調査を見て

老後の不安に関する意識調査の結果を見たことがあります。


若い世代に老後の不安を尋ねると、年金を含む経済的な不安が上位にきます。
公的年金だけではゆとりある生活が出来ないことが老後の2000万円問題と一時期取り上げられましたので、老後の資金の確保の必要性が広く認識された結果でもあると言えるでしょう。
実際に、不安を解消するための備えの一つとして、iDeCoやNISAの口座数が増加傾向にあります。


一方の高齢者に老後(あるいは現在の)の不安を尋ねると介護や認知症を含む健康面の不安のほうが上位に来ます。
高齢になると資産や収入にかかわらず、介護、認知症を含む健康面の不安が現実的、切実なものになるので、これもうなづけます。


私の今の年齢だと、若くもないが、高齢者でもない、しかし、高齢者としての年齢が近付いている世代です。
経済的な不安はZEROではないのですが、ある程度の資産があり、年金や運用益の収入の目途があると将来の収支を計算して確認することで、漠然とした不安を払拭することが出来ます。


一方の介護や認知症を含む健康面の不安ですが、自分の力で出来ることは生活習慣を改善することで生活習慣病を予防する程度であり、三大疾病とされるがん・心筋梗塞・脳卒中は防ぎきれないケースもありますし、さらに介護や認知症も考えれば、ピンピンコロリといくのはよほど運が良い人だけだろう、と感じます。
その中でも認知症で自我を失っていくということは、私としては生物としての死よりも恐怖感を覚えます。


物事に対する不安には、自分で努力したり、工夫したりして対処出来る、あるいは緩和出来る不安と自分の力ではどうにもならない不安と2種類があるとします。
自分の力ではどうにもならない不安については、思い悩んでも何も改善・解決することはありません。
そのため、割り切って運命に身を任せて、もう一方の自分の力で対処・緩和出来る不安に集中していくべきです。
その考えでいくと、自らが対処すべき、あるいは、取り組むべき老後の不安は、経済的な不安と生活習慣に起因する健康上の不安となります。
私は、この考えでいきます。