アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

FIREは宗教か?

FIREは宗教か?
会社員を社畜と蔑み、若くして経済的に自立して自由を謳歌するFIREは最高の人生と主張する人もいます。
本心なのか、それとも自己肯定感を高めるための主張なのか、真意は分かりませんが、その人にとって、FIREは宗教の教義ようなものであり、人生での絶対的な価値観であるのだろうか、と感じることがあります。


また、逆にFIRE完全否定派で、仕事に取り組む人生が最高であり、仕事を通して社会貢献すべきであると主張する人もいます。
こういう人は、仕事に取り組むことが優先度の最も高い教義である宗教の熱心な信者に見えます。



私は信心深いほうではありませんが、昔の人が天候や自然環境、疫病の流行に命運を大きく左右される状況の中で生活していれば、それらを回避するために天に祈る気持ちはある程度理解出来ますし、現代でも心の拠り所、あるいは、人としてあるべき振る舞い、人生の過ごし方の教科書を求める気持ちはある程度は理解出来ます。


ただ、私は絶対的な価値観で世の中が成立していると考えるタイプではなく、世の中には多様な価値観が混在していると考えているので、宗教(特に一神教)とは距離をとっています。



FIRE最高派とFIRE完全否定派が相容れないのは、自分の信じる宗教の教義こそが絶対的なものであり、それ以外は間違いである、とお互いに主張しているためです。
真逆のことを主張していながらも、似た者同士とも言えますし、異教徒同士の論争のようにも見えます。
自分の信じている価値観に従うのは良いですが、それを周囲にまで押し付けるものでもありません。


私は、宗教に距離をとるように、両者の主張にも私は距離をとっています。



リタイア生活は人生のステージの一つ
金銭を目的とした仕事をリタイアすることは、人生のステージの一つのようなものです。
幼い頃は親の扶養のもとで学習するステージであり、現役時代は生活のために、あるいは、家族のために稼ぐステージであり、そして、リタイア生活は金銭を目的とした仕事をリタイアして別のライフスタイルを過ごすステージです。


大部分の人が経験するステージであり、同世代の人より早くステージを迎えたことは優越感に浸るようなことでもなく、逆にリタイア生活は完全否定するものでもなく、どう過ごすのが有意義なのか、自分で組み立てていくステージです。


ただ、こういうのは価値観の問題でもあるので、論争して相手を論破するものでもありません。
論争したい人は、したい人同士でやってください。
私の方には来ていただかなくても結構です。