アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

死ぬまでにお金を使い切る派とそうじゃない派

死ぬまでにお金を使い切りたい、そうしないと損だ、という意見があります。
しかし、私は、少数派の意見だと見ています。
お金が余るのが損だというよりも、お金が足りなくて生前に経済的に困窮するほうを避けたい、そう考えるほうが圧倒的に多数であろうという意味です。


普通の会社員が実際に死ぬまでにお金を使い切るためには、現役時代の貯蓄も退職金も速やかに使い果たして、年金だけだけでやりくりする生活に移行すれば、いつ亡くなってもお金はほとんど残らないことになりますが、そんな生活に憧れる人はいません。


しかし、死ぬまでにお金を使い切るという発言は一定の支持を得ます。
どうしてでしょうか?
心情的な考えで賛否を決めるか、現実的な考えで賛否を決めるか、同じ人でも意見が変わるケースがあります。
誰もが貧困の老後生活は避けたいと考えています。
しかし、
貯蓄に励むばかりでは人生の楽しみはない
節約ばかりだとストレスが溜まる
だから
お金をかけてでも、後悔しない人生を過ごしたい
という考えは私も心情的には理解出来ます。


しかし、現実問題として、貧困の老後を避けるためには、あるいは自分の死後に配偶者の貧困を避けるためにはある程度の経済的な余力を持ちたいと思う人が多数派でしょう。


DIE with ZEROという書籍がありますが、著者は大富豪なので、決して使い切ることはないでしょう。
私は、人生楽しむために、あるいは、有意義に過ごすために、もっとお金を使いましょう、という考えは理解出来ますが、一方で老後の貧困を避けるためには貯蓄も必要になります。
だから、お金を使い切って、老後の貧困に苦しむようでは、人生を楽しむという目的からすると本末転倒でしょう。


ですから、私は、そうじゃない派です。
人生を豊かに過ごすためにお金は使っても、使い切る必要はない、という意味です。
多くの人は、人生を豊かに過ごすことと老後に貧困に苦しむことがないことをバランスをとって支出を管理しています。
死ぬまでにお金を使い切る、ということは、そのバランスが崩れた状態にあります。


DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
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