宝くじを当てた人が読む本
宝くじで、高額当選したが、浪費・人間関係・財産トラブルで生活を破綻した人もいる、と言われています。
そのため、高額当選者には、「その日から読む本」という小冊子が渡されるそうです。
小冊子の内容は、手にした大金の使い方は落ち着いて考えるように、ということが繰り返し記載されているとのことです。
小冊子はフリマサイトで売買されていますが、国会図書館でも閲覧出来るようです。
ネットで検索するとその本の構成が分かります。
第一部「今すぐやっておきたいこと、やってはいけないこと」
<受け取った当せん金は、とりあえず安全な場所へ>
安全のため、当せん金は銀行等の口座へ
絶対に必要でない限り、現金は持ち帰らない
当せん証明書の発行を依頼しておく
グループ買いなら、メンバーの委任状が必要
<これからのスケジュールを思い描いてみよう>
今後の大まかなスケジュールを立てる
何かを決めるには、気持ちを落ち着かせてから
グループ買いなら、当面の「決まり」を作っておく
<ちょっと待て、落ち着いてからでも遅くない>
後悔するような軽はずみな言動に注意する
当せん直後は、興奮状態にあるという自覚を
自分の性格やクセを見つめなおそう
時間は味方と心得よう
第二部「落ち着いてから考えること」
<当せん者にしかわからない悩み、知っておこう>
ひとりでも人に話せば、うわさが広まるのは覚悟しよう
神経質になりすぎていないかチェックを
当せん金の使いみちを考えながら、気持ちの切り替えを
興奮の後に訪れる不安は、以前の自分に戻るための通過点
<だれに当せんしたことを知らせる(知らせた)か>
知らせる必要のある人を全てリストアップ
よく考えて、知らせる優先順位を決める
グループ買いの場合は、メンバー間で統一を
<だれにお金を分与するか>
当せん金の分与者リストを作る
贈与税について知っておく
分与に関する言動・決定は慎重に
<お金の使いみちを考えよう>
当せん金は、当面使うお金と残すお金に分ける
ローンや借金の返済を優先する
残ったお金でしたいこと考え、その重要度を判断する
決めた使いみちを、後で見なおす機会をもうける
<当せんして何が変わるか>
当せんで、自分そのものが変わることはない
当せんしても自分は自分を心得よう
当せんは、幸せになるための手段の一つだと思うこと
第三部「当面の使いみちが決まったら考えること」
<残ったお金をどうするか>
何のためにお金を残すかを考える
住宅・教育・老後で必要なお金を考える
すでに決めた将来のお金の使いみちを、ここでもう一度チェック
<将来の目的に合わせて、お金を考える>
残したお金の合理的な運用法を考える
運用におけるリスクとリターンを自分のはかりにかける
もしもの時のために遺言状を作る
<運用を始める前にチェックしておくこと>
運用法を決定する前に、専門家のアドバイスを
最終決定は自分の責任で行う
運用法は定期的に見なおす
構成だけを見ても、なるほど、と思います。
宝くじの当選だけでなく、株で大金を手にしたときは同じようなものだろうとも思います。
特に
後悔するような軽はずみな言動に注意する
当せん直後は、興奮状態にあるという自覚を
ひとりでも人に話せば、うわさが広まるのは覚悟しよう
なんかは、言われてみればもっともですが、後悔する人も多そうです。
私は、新たに大金を手にすることはないでしょうが、資産運用はこれからも続きます。
この本の運用に関する構成は以下の通りです。
()内は私のコメントです。
運用法を決定する前に、専門家のアドバイスを (うーん、銀行の作った本です。)
最終決定は自分の責任で行う (その通りです。)
運用法は定期的に見なおす (その通りです。)
最初の一つに、銀行の営業戦略が出てしまっているように感じます。
私が、資産運用について、専門家にアドバイスを求めることはないでしょう。
「知らないことはやらない、必要であれば自分で調べる」というのが私のスタイルです。
もし、他人にアドバイスを求められたら、そう言います。