アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

いつから、老後の蓄えを考えるべきか

私の場合、計画的にリタイア資金を貯めた訳ではありません。
いろんな偶発的な出来事の積み重ねで、リタイア資金が出来上がりました。
・以前に勤めていた会社に企業年金があった
・若い頃に個人年金を強く勧める知り合いがいた
・ゲームのような感覚で株や外貨を売買して利益を出していた時期があった
・ゲームに飽きて、資産を放置した時期があったが、配当は貯まった
・資産の半分程度を外貨建てに移動した時期があった


そして、気が付いたらリタイア資金が十分にあったので、リタイアしたという経緯です。
そんな経緯では、再現性が高いとは言えないので、私がリタイア資金の貯め方について述べるのは自分でも違和感があります。
しかし、それでも振り返って、こうしたほうがいいんじゃないか、と思うことはあります。


個人的な意見ですが、社会人1年目から毎月数千円づつでもiDeCoや積み立てNISAを始めたほうが良いと考えています。
毎月数千円では何年かけてもたいした金額にならないのですが、これは実践訓練のようなものです。
実際に少額でも投資を続けながら、投資や税制について学びながら経験を積んでいくのです。
少額でも自分のお金で投資をしながら学ぶケースとまずは知識からということで学習だけするケースでは身の入り方が違いますし、実践は失敗した経験すら教訓になっていきます。
そうやって、投資と税制の知識と経験を積み上げていくことが、さらに投資の余力が出来たときの役に立ちます。


例えば
・株式は売買手数料が安い証券会社が有利
・投資信託は手数料(販売手数料、信託報酬、信託財産留保)が安いほうが有利
・同じ投資信託を購入するのであれば、税制上優遇されたiDeCoや積み立てNISAの枠を使ったほうが有利
・収入があれば、所得税、住民税の減税につながるiDeCoの方が積み立てNISAよりもさらに有利
・しかし、iDeCoは手数料がかかるので、減税額が手数料を上回らないと逆に不利


こういった当たり前のことを学んでいきます。
知識と経験を積み上げていくことで、自分の投資のスタイルが定まっていきます。


若い時は、他の事(趣味、自己啓発、旅行、留学、デート、住宅ローン、子供の教育費など)にお金を使いたいという意見もあるでしょうが、それは金額の配分の問題です。
住宅ローンや子供の教育費で支出が多くなってきたら、投資する金額を削って(あるいは投資資産を現金化して)必要な支出に回し、その後、住宅ローンが完済し、子供が社会人になったら、投資に回す金額を増やして、対応していくことです。


リタイア資金として、ある程度まとまった金額を蓄えるためには、若い時から知識と経験を積み上げていくことがもっとも確率が高い、と思うようになりました。
そうすれば、少なくても、定年退職の退職金を手数料が高くて、リスクが大きい金融商品で一気に投資して溶かしてしまうことはありません。