70歳代で貯蓄3000万円以上の割合
先日、70歳代で貯蓄3000万円以上の割合に関する記事を見つけました。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査2022年度」によると、70歳代で貯蓄3000万円以上ある世帯の割合は17.6%です。
(中略)
前述の調査によると、70歳代の世帯の平均貯蓄額は1755万円です。
多くの人が一定の資産を保有しているように見えますが、一部の資産家によって平均額が押し上げられています。
貯蓄額の多い順に並べたときに順位が真ん中にくる世帯の貯蓄額(中央値)は650万円です。
70歳代で貯蓄3000万円以上の世帯は、おおよそ6世帯に1世帯になります。
公的年金を含む収入や日常的な生活費にもよりますが、厚生年金がある人が普通の暮らしをするのであれば十分でしょう。
一方で中央値が650万円ということは、半数程度は、650万円以下の貯蓄ということになり、長期の入院や介護があれば、一気に貯蓄が減少することになるのでしょう。
この世帯別の貯蓄(あるいは金融資産)の統計を見て思うことは、高齢者になると多くの人は就労収入が限定的なので、貯蓄がない状態から抜け出すのが非常に難しいということです。
だから、貯蓄(あるいは金融資産)が十分にあって、悠々自適に暮らすのも高齢者、貯蓄がなくて就労収入が少ないのも高齢者となります。
つまり、貯蓄(あるいは金融資産)を増やすのであれば、高齢者になる前までに、ということです。
高齢者になってからの一発逆転での成り上がりは、ほとんど可能性がありません。
宝くじに当たるくらいの確率でしょう。