アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

アーリーリタイアと外貨建債券

アーリーリタイアの資産運用に外貨建債券は、合うのでしょうか。


私は、以下のような理由から外貨建債券で一部の資産運用を行っています。
・日本円がインフレ(日本円の価値が下落)の場合の対応策
・高金利での運用
ただし、先進国通貨に限ります。


南アフリカランド、メキシコペソ、トルコリラ等の新興国通貨は、高金利ですが、それは多くの投資家が将来価値が下落するとみなしているからです。
そのため、私が新興国通貨の債券に投資することはありません。
それに対して先進国通貨は日本円との為替が日々変動するものの、比較的安定しており、極端な暴落は可能性が非常に低いとみなしています。


以前は、国内の超低金利に比べて、米ドル、豪ドルなど高金利の先進国通貨があり、それらの通貨の公社債を購入していました。
現在も複数銘柄を保有しています。


2020年以降、コロナ禍となり、ここまで一気に米ドル、豪ドルも低金利になるとは誰も予想していませんでした。
過去数十年の間に世界的な感染症の流行が1年以上継続することが無かったので、そのことと金利の相関について考慮していた人はいないと思います。


先進国通貨の外貨建債券は高金利であれば、日本円のインフレにも対応出来て、さらに相当額の利息も入るということで、よい手段だったのですが、ここまで低金利になると、為替リスクのある外貨建債券をあえて新規購入するのは、よい手段とも言えない、という状況になってきました。
先進国通貨が高金利のときでさえ、為替リスクを理由にリタイア資金を外貨建債券で運用することに否定的な意見もありました。



私の場合は、すでに外貨建債券を保有しています。
満期は、まちまちなのですが、毎年のように償還があります。
現在は世界的な低金利です。
それでも、満期が到来したものは円転せずに他の外貨建債券を購入して、円安になるまで、のんびりと待つことにしています。


いつかは分かりませんが、円安になるときが何れ来るでしょう。
為替はいろんな要素で決まるので、機関投資家でも中長期の予想が非常に困難と言われています。
素人の私が、いつ、いくらと予想するのは困難ですが、長期保有していれば、何度かは円安のときが来るという予想です。
そのときが来るまで、コツコツと利息を稼ぎます。



ちなみに外貨建債券の税制面では、償還時の差損益、利息ともに株式の売却益・配当と合算して損益通算の対象となり、税率も株式の売却益・配当と同等(20.315%)です。
損益通算は、一つの証券口座内であれば証券会社のほうで年末に計算しますが、複数の証券口座で合算する場合は確定申告が必要となります。