アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

アーリーリタイアと金(ゴールド)

新たな価値を生まないものには、投資しないと私は決めています。


新たな価値とは、株であれば配当、債券であれば利息を指します。
貴金属は配当・利息が無く、私のルールでは投資対象外です。


私が日本に暮らしていることも貴金属に投資しない理由の一つです。


途上国の中には、すさまじいインフレを起こすことがあるので現金・預金以外の別のかたちで資産を保有していないと価値が暴落するケースがあります。
そういう国では、金(ゴールド)を保有して、いざというときには金(ゴールド)を売却して、現金に換えることは資産価値を維持するのに有効だという話も以前は聞きました。
ただ、随分と古い話です。


途上国でもスマートフォンが普及し、ネットで外貨運用(外国株式、外貨債券、外貨預金等)が出来る現在では、資産運用としての金は新たな価値を生まないので、運用手段としての魅力は見劣りします。


政治体制が不安定な国では、金融機関に預けた資産は凍結・没収されたりすることもあります。
そのような状況下では、現物の伴う金(ゴールド)を手元に保有することは資産を維持する手段として、有効となりますが、かなり限定された状況にある場合のみです。



私の場合は、今後も金(ゴールド)を含む貴金属に投資をすることはないでしょう。
金(ゴールド)で儲けたという話も聞くことはありますので、判断がぶれそうなことはあるのですが、そのような場合には自分で決めた投資のルールを見つめて、気持ちを落ち着かせています。



ちなみに金(ゴールド)の売却益は、通常は譲渡所得となるそうです。
そのため、所有期間が5年以内、5年超で計算方法が異なります。
譲渡所得は給与所得等と合算して、総合課税の対象となります。
税金も考慮して、売却時期を決定しないと、納税額に大きく差が出ます。


会社員時代に購入して、その後、長期保有し、リタイア後かつ年金受給開始前に売却すると、最も税金が安くなりそうです。
さらに売却益が大きい場合は、複数年に分割して売却すると税率も抑えることが出来ます。
しかし、相場の値段は個人の都合とは関係なく動くので、売却のタイミングで悩みそうです。