アーリーリタイア徒然草

50歳でアーリーリタイアしました。アーリーリタイアについて心に思うことを書き連ねていきます。

日本のエンゲル係数は上昇

日本のエンゲル係数は上昇しているそうです。

物価高の家計負担が一段と深刻です。

みなさん、エンゲル係数って覚えていますか。出費のうち「食費」の割合を示すエンゲル係数。ここ43年で最高なんです。

(中略)

家計の消費支出に占める食料費の割合を示したエンゲル係数。

エンゲル係数は29%と1980年以来、過去最高に。


確かに、毎月のように値上げのニュースがあり、スーパーで買物をしても、従来よりも1割、2割と価格が上がった商品も多くあります。


記事では、要因として、食料自給率が低い日本では、円安による輸入食品の値上げがエンゲル係数の上昇につながると述べていました。


しかし、このエンゲル係数という言葉自体を久しぶりに聞きました。
エンゲル係数が低いほど生活に余力がある、高いほど家計が苦しいという目安とされています。
この機会に日本のエンゲル係数の推移を調べてみました。
そうすると、2005年22.9%が最も低い値であり、それ以降は実は上昇傾向にありました。
つまり、為替が今よりも円高で物価も横ばいの時期もエンゲル係数は上昇していたということになります。
その理由は、高齢者が増えて年金暮らしの世帯が増えて、現役時代より収入が減少したので、支出全体も減少し、相対的に食費の割合が高くなり、エンゲル係数は上昇した、ということです。


そこで、将来のエンゲル係数を考えた場合、
・年金暮らしの高齢者はさらに増えて、エンゲル係数が上昇する
・食料自給率も減少傾向にあり(毎年のように過去最低を更新している)、輸入食品への依存度がさらに高くなる
・総人口に対する現役世代の比率が減少傾向にあり、経済も停滞から衰退に移りつつある
とすると、
今後は、さらにエンゲル係数が上昇していく、と想像出来ます。


エンゲル係数が高いと貧困を実感するというのであれば、10年後、20年後は、さらに貧困を実感する世帯が増えていくということになります。


少子高齢化社会は、いろんな意味で経済的に苦しくなっていく例の1つなんでしょう。